有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|作物



 ※2014年11月分から /2013年4月まで 遺伝子組み換え関連情報(旧)





■作物

2015-06-26

 英国 アブラムシ耐性GM小麦は失敗

 英国・ロザムステッド研究所は25日、12年に試験栽培を行ってきたアブラムシ耐性遺伝子組み換え小麦が失敗であったと発表した。このGM小麦は、アブラムシが忌避するフェロモンを作り出すことで、アブラムシによる被害をさけようとしたもの。実験室では十分なフェロモンを作ったが、試験栽培では差がなかったとしてる。

 自ら失敗と評価したアブラムシ耐性遺伝子組み換え小麦に関する論文は、25日付けで、Nature Scientific Reportsに全文公開で掲載された。

 このアブラムシ耐性遺伝子組み換え小麦は、近くの有機農家がGM汚染の懸念から中止を訴えていたにも関わらず、試験栽培が強行された。これに対してこの農家などが実力で廃棄して論争になっていた曰くつきのもの。

 ロザムステッド研究所の発表に対して、英国のGene Watch は、「遺伝子組み換えそのものが本来行うべき研究ではないとする声明を発表し、納税者の税金の浪費だと批判した。このGM小麦には100万ポンド以上の資金が投入された。

 これで思い出すのは05年から、反対運動にもかかわらず、北陸研究センターで行われたディフェンシン産生耐病性遺伝子組み換えイネの試験栽培だ。「成果」を発表することなく試験は終了し、失敗したと見られている。失敗を失敗と明らかにする点、ロザムステッド研究所は「潔い」。