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■飼料

2015-02-24

 豪州:牧草用GMライ麦 消費者の反GM意識が商業化に壁

 オーストラリア・ビクトリア州の研究機関が、牧草用に遺伝子組み換えライ麦を開発したものの商業化のパートナーが見つからず棚上げの模様だという。

 このGMライ麦の導入により、ヘクタール当たり年に最高300ドルのコストダウンが可能となる、と開発したCRCは見積もっている。しかし、消費者にはGMライ麦で育った牛乳を飲む用意ができていないことに、酪農家も導入に慎重姿勢を取らざるを得ないという。

 また、交雑を懸念する有機農家からの反対にも直面している。

 こうした状況に、このGMライ麦の栽培の合意が承認されるまで、州の知的所有権に責任のある Agriculture Victoria Services に留め置かれるとしている。このGMライ麦の組み換えの詳細は明らかではない。

 米国では、モンサントの飼料用GMアルファルファが、農家を含む反対にもかかわらず承認され、商業栽培されている。日本も、すでにこのGMアルファルファを承認している。本来は飼料用であるモンサントのGMアルファルファは、その種子がスプラウトに混入しても「問題が起きない」ように、食用としても承認されている。