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有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|果物



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■果物

2014-10-15

 承認間近か 切り口が褐色にならないだけのGMリンゴ

 米国で、切り口が褐色にならないだけの遺伝子組み換えリンゴの承認審査が進ンでいる。WSJ(日本語電子版)によれば、米当局は現在、アークティックの国内販売を認可するかどうかに検討している。認可されれば、褐色に変色しない品種が初めて出回ることになる。米国で遺伝子組み換えのラベル表示が義務付けられる初の食品の1つとなるかもしれない、という。

 この遺伝子組み換えリンゴは、2010年にカナダでも申請されたが、まだ承認されていない。開発したオカナガン社は、見栄えのためのGMモモ、サクランボ、西洋ナシを開発している。

 カナダバイオテクノロジー行動ネットワーク(CBAN)によれば、オカナガン社の遺伝子組み換えリンゴは、抗生物質のカナマイシン耐性遺伝子を含ンでいるとされる。また、オカナガン社は日本のリンゴのフジも、組み換えの対象とし、すでにArctic Fuji で商標登録を済ませている。

 オカナガン社は、褐色にならないだけの遺伝子組み換えリンゴについて、2014年にカナダの承認を得て少量を出荷し、2016年から本格出荷を計画している。

 オカナガンの褐色にならないだけの遺伝子組み換えリンゴについて、2013年、マクドナルドは使用する計画がないと明言。ベビーフードメーカーのガーバーも使用する計画がないとした。

 切り口が褐色にならない遺伝子組み換えリンゴの承認申請が提出されたカナダでは、ブリティッシュ・コロンビア州の果樹農家が花粉汚染の可能性から、有機リンゴは認証を失い、非有機でも消費者の買い控えを招く、と懸念している。

 この非褐変GMリンゴ Arctic Apple は、主にレストラン向という。承認申請したOkanagan Specialty Fruits社は、花粉汚染の可能性が低いと主張し、果樹農家の懸念には議論の余地があるとしている。

 このGMリンゴ は2010年、米国でも申請されているが、まだ承認されていない。Okanagan Specialty Fruits社は同様なGMモモ、サクランボ、ナシを開発中であると明らかにしている。

 輸入統計によれば、2012年からニュージーランド産のリンゴの輸入が急増し、年間2千トン前後が輸入されている。米国、カナダからのリンゴ輸入はない。

 リンゴの品種については、 このサイトが詳しい。検索表から個々の品種の解説へリンクしてある。