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有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|昆虫



 ※2014年11月分から /2013年4月まで 遺伝子組み換え関連情報(旧)





■昆虫

2015-03-31

 GM蚊は不要 デング熱耐性細菌でウイルスを押さえ込む

 デング熱に耐性のある細菌が共生する蚊により、デング熱が抑えられる可能性があるとする、ロンドン大学などの研究グループが発表した。3月18日、Science Translational Medicine誌に掲載された。

 研究によれば、デング熱がまん延している状況で、抵抗力のある細菌ボルバキアwMelPopが共生するネッタイシマカが多く存在すれば、デング熱の拡がりを完全に阻止できることも示唆しているという。

 遺伝子組み換え昆虫を開発しているオキシテック社は、遺伝子組み換えで不妊化した雄のネッタイシマカを放出し、ネッタイシマカを壊滅させる方法でデング熱を押さえ込むことができるとして、ブラジルなどで試験放出を行っている。2010年に試験放出を行ったマレーシアは、効果がないと判断したという。また、このGM蚊の放出により予期せぬ事態が起きる可能性がある、と研究者が警告している。しかし、ボルバキア菌の共生による方法では、こうした遺伝子組み換えによることなく押さえ込みが可能となる。