トップに戻る

有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|医薬品



 ※試行中です





■医薬品

2015-01-26

 カイコから犬の皮膚病薬 GMウイルスで作り出す

 動物用医薬品メーカーの日本全薬工業(福島県郡山市)は、蚕の使った遺伝子組み換えによる犬の皮膚炎治療薬「アレルミューンHDM」を製造し、14年6月から販売している。

 日本全薬工業の発表によれば、イエダニアレルゲン遺伝子を導入した遺伝子組み換えバキュロウイルス(カイコガに感染するウイルス)をカイコの幼虫に接種し、カイコの体内に発現した遺伝子組み換え型ダニアレルゲンを抽出・精製後、さらにプルラン(多糖類)と結合させたものを有効成分としているという。GMウイルスを接種したカイコが、サナギになる直前の5齢幼虫担ったところでアレルゲンを抽出するという。

 日本全薬工業は2010年5月、このGMウイルスに関するカルタヘナ法による使用許可を得ている。

 日本農業新聞によれば、このGMアレルゲン産生カイコには、JAたむらが供給したカイコが使われている。2014年の管内の養蚕農家は8戸で、過去10年で3割程度にまで減っているという。