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有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|微生物



 ※2014年11月分から /2013年4月まで 遺伝子組み換え関連情報(旧)





■微生物

2015-03-26

 相次ぐGM微生物の不適切な取り扱い

 文科省は1月23日、遺伝子組み換え微生物の不適切な使用などについて、(株)林原と東京大学に対し文書による厳重注意を行ったと発表した。

 発表によれば、(株)林原は、05年から14年にかけて、GM微生物を含む可能性のある試薬を用いた実験を行った際、実験に使用した実験器具、廃液を不活化処理せずに廃棄したケースが9件あったとしている。

 また、東京大学は14年11月、GM大腸菌の入った大型フラスコを台車に載せて運搬中に、フラスコが転倒し培養液を構内路上にぶちまけた。このGM大腸菌はP1レベルだとしている。

 森林総合研究所は2月13日、2011年から14年の間、GM昆虫ウイルスに関し、必要な拡散防止措置について文科大臣の確認のないまま実験を行っていたと発表した。

 この森林総合研究所の報告を受けて、文科省は3月10日、遺伝子組み換え生物の不適切な使用などについて、森林総合研究所と東京農工大に文書による厳重注意を行ったと発表した。

 発表によれば、森林総合研究所と東京農工大は11年5月から14年12月まで行っていた遺伝子組み換え昆虫ポックスウイルスの実験が、予め必要な文科大臣の拡散防止措置の確認がなかった。東京農工大学からの指摘により事態を把握したとしている。