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有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|添加物



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■添加物

2014-12-16

 厚労省:GM微生物利用添加物1品種を承認

 厚労省は12月15日、ノボザイムズ(デンマーク)の遺伝子組み換え微生物利用の添加物1品種を「食品として安全」として承認した。

 このGM微生物利用のα-アミラーゼは、Bacillus subtilisMDT121株を利用して生産され、耐熱性の向上を目的としているという。食品安全委員会は9月、「従来の添加物と比較して新たに安全性を損なうおそれのある要因は認められなかった」とする健康影響評価を決めていた。

 このα−アミラーゼは、製パンの際のパンの老化防止のためパン生地に添加されたり、デンプンからデンプン糖を製造するために用いられる。その活性は、最終段階で高温により失われるとしている。

 このα−アミラーゼは、従来の添加物と異なった構造となっている。アミノ酸が4個置換され、従来の添加物と比較して耐熱性が向上しているという。組み込まれた遺伝子は人工的に合成されたものであるが、これによる問題はないとしている。

 このα−アミラーゼは、2009年から欧州で販売されているほか、オーストラリア、ブラジル、中国などでも食品添加物として承認されているという。

 承認後、実際の製品では表示の必要はなく、このGM添加物が使われたとしても消費者には分からない。