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有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|全般



 ※2014年11月分から /2013年4月まで 遺伝子組み換え関連情報(旧)





■全般

2015-04-15

 ベトナム GM商業栽培開始へ モンサントとシンジェンタのGMコーンを承認

 ベトナム農業・農村開発省は3月18日、モンサントの関連会社であるデカルブ・ベトナム社とシンジェンタに、害虫抵抗性・除草剤耐性遺伝子組み換えトウモロコシの商業栽培を承認した。シンジェンタは近く、デカルブ(モンサント)は今年末から種子の供給を開始するとしている。いずれも飼料用である。

 ベトナム農業・農村開発省の承認を受けてシンジェンタは3月17日、害虫抵抗性のGMトウモロコシBt11と、除草剤グリホサート(ラウンドアップ)耐性GA21のスタック品種の栽培が承認されたと発表した。合わせて、今シーズンからGM種子が 利用できるとした。

 この遺伝子組み換えトウモロコシの商業栽培は多収量を売りにしているが、特定の除草剤だけを使う契約で、種子会社に依存する内容だという。その結果、ベトナムのハイブリッド・トウモロコシは打撃を受け壊滅の予想もあるとしている。当然、除草剤の 過剰使用による健康被害の予想される。

  豚肉需要の急増するベトナムでは、飼料の供給が問題となっていた。2014年には、飼料用に350万トンの大豆粕と480万トンのトウモロコシを、米国やブラジル、アルゼンチンなどから輸入している。そのほとんどは遺伝子組み換えと見られてい る。

 農業・農村開発省は2015年よりGM作物の商業栽培を開始し、2020年までに農地の30〜50%に拡大する計画を明らかにしていた。この計画に先立ち2014年8月、モンサントの関連会社であるデカルブ・ベトナムとシンジェンタ・ベトナムの4種類のGMトウモロコシについて、食品と飼料として承認した。10月には、新たに2種類のGMトウモロコシのバイオセーフティ証明書を交付していた。