有機農業ニュースクリップ 遺伝子組み換え関連情報|全般



 ※2014年11月分から /2013年4月まで 遺伝子組み換え関連情報(旧)





■全般

2015-07-08

 CBAN カナダのGM食品のLLP容認政策を非難

 カナダ・バイオテクノロジー行動ネットワーク(CBAN)は7月7日、カナダ保健省の未承認遺伝子組み換え食品の低レベル汚染(LLP)を認めるとする新たな方針に、例外を作るべきでないと非難する声明を出した。

 カナダ保健省のGM食品への低レベル汚染を認める方針は、カナダで未承認であったとしても「信頼できる」外国政府が承認していれば、低レベルの混入を認めるというもの。カナダがLLPを認めることで、混入したカナダのGM食品が輸入国で未承認であったとしても、輸入を認めるように求めるもの。「グローバルに採用されうるモデル」だとしている。

 カナダは、試験栽培のGM亜麻が混入した結果、EUや日本の輸入禁止を受け、大きな損害を被っている。こうした状況が念頭にあるもと思われる。また、一昨年には、中国は、未承認品種混入を理由に米国産トウモロコシの輸入を拒否した。

 2012年3月、米国、カナダ、ブラジルなど遺伝子組み換え作物の輸出国を中心とする15カ国が、低レベル汚染(LLP)容認を求める共同声明を発表している。この時点では、ロシアも共同声明に加わっている。

 日本では、未承認遺伝子組み換え食品の混入は認めていないが、輸入飼料について未承認GM品種の1%までの混入を認めている。