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グリーンピースは3月13日、日本でも食品として安全性が承認されているモンサント社の害虫抵抗性のGMトウモロコシ(MON863)の安全性に重大な問題があるという、新しい研究結果について発表した。
この研究は、フランス・カン大学の研究チームによるもので、モンサント社が欧州での販売許可申請に際して、欧州委員会に提出した同社の害虫抵抗性GMトウモロコシMON863の安全性調査報告書を専門家らがあらためて審査したものという。3月13日付けの『環境汚染と毒物学の記録〔Archives of Environmental Contamination and Toxicology〕』に発表されるとしている。(21時現在、Web上には掲載されていない)
この発表によれば、モンサント社のデータを検討したフランスのカン大学の遺伝子組み換え技術の専門家であるギリス・エリック・セラリーニ教授は、「モンサント社の分析結果は、厳格な精査ではなく非常に疑わしいものだ。動物の体重変化に十分な分析が行なわれていない。またモンサント社は重大な尿検査の結果を隠蔽していた」と語ったという。
また、同時に公開された文書では、MON863をラットに与えた同社のデータから、次のような問題点が明らかになったとしている。
血液、尿、肝臓、そして腎臓から、肝臓と腎臓の機能を混乱させる兆候があった。
実験に使われたマウスの成長過程において、オスメスともに深刻なばらつきが認められた。オスのマウスは3.3%の重量減少、メスは3.7%の重量増量。
この分析についてグリーンピースは、MON863が認可されべきではなかったものであり、緊急に世界市場から回収すること、遺伝子組み換え作物の再評価とともに評価方法の妥当性をも再評価するようによびかけている。
・Greenpeace International, 2007-3-13 ・グリーンピース・ジャパン, 2006-3-13このMON863は日本では、すでに2002年2月に食品として、2003年3月に飼料として安全とされ承認されている。しかし、米国ではこのトウモロコシ自体が「生物農薬」として米国環境保護庁(EPA)に登録されている。
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