REGNUM News Agency(ロシア)は4月16日、ラットを使ったGM大豆の健康への悪影響を示す新たな研究を報じた。これは Vavilov農業大学(サラトフ州)で実施された研究で、実験を行った生物工学研究者のマリア・コノヴァローヴァ氏は、GM大豆を与えたラットは 内部器官(肝臓、腎臓、睾丸)などに深刻な損傷を引き起こし、加えて、妊娠する胎児の数、子どもの死亡率の差、攻撃性と母性喪失の増加に影響する、と記者会見で語った。
この研究に全国遺伝安全性協会理事長のAlexander Baranov氏は、「生物に対して無害であることに疑いが生ずる」と語った。また、同氏は、ロシアの公衆衛生当局に対して、GMOの人に対する影響が、完全に検討されるまでの間、すでに認可されたGMOの使用禁止と、新たなGMOの認可の停止の必要性を強く強調する公開状を送ったとしている。「今も恐ろしい状況は続いている。われわれは、誰も安全だと保障しない食品を子どもたちに与えている。われわれは誰の責任かを追及するものではない。公開状でわれわれは、早急な問題解決への確実な方法を示した」と、Baranov理事長は語った。
・REGNUM News Agency, 2007-4-16REGNUMは2005年10月、ロシアのイリーナ・エルマコヴァ博士による、ラットに対するGM大豆の健康影響についての研究を報じている。博士は、自身の研究について予備的なものであり、きちんとした研究が必要であることを強調している。今回の研究は、詳細が明らかになっていないが、エルマコヴァ博士の結果を補完するもののようである。
・REGNUM News Agency, 2005-10-12エルマコヴァ博士は2006年7月に来日し、博士の研究に関する講演を全国で行った。遺伝子組み換えいらない!キャンペーンは、この講演会の会場から出された疑問や質問に対する見解をまとめ、同キャンペーンのサイトで公開している。
・遺伝子組み換えいらないキャンペーン