最終更新日:2007年5月22日
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2007.05.22 No.463
■耐病性GMイネは失敗? ひっそりと発表 北陸研究センター

 北陸研究センターは5月18日、新潟県上越市の同センター内隔離圃場で実施した複合病害抵抗性イネ2系統の試験結果の概要を公表した。これによると遺伝子組み換えの親に使った「どんとこい」と比較し多結果を、次のように述べている。

平成18年隔離圃場での調査結果の概要
1.生育状況
組換えイネは2系統とも、原品種「どんとこい」とほぼ同様の生育を示した。
2.穂いもち接種検定
組換えイネは2系統とも、「どんとこい(やや弱)」を上まわる抵抗性を確認した。AD48系統では「トドロキワセ(強)」を超える抵抗性を示した。
3.白葉枯病抵抗性
AD41は「どんとこい(やや強)」を上まわる抵抗性を示したが、AD48は同様の抵抗性であった。

 このように発表は「上回る抵抗性」を確認したというにとどまり、数値では公表していない。また、交雑に関するモニタリングの結果、交雑は無かったとしている。

 ・北陸研究センター, 2007-5-18

 今回の公表はひっそりと行われた。表題からして、どこにも「組み換えイネ」も「複合病害抵抗性」も出てこない。昨年は「平成18年度遺伝子組換えイネ栽培実験における...」というように、きちんと正面から公表していた。今回は、いやいやながら最低限の発表だけはしたということだろう。明記してはいないないが、どうもこの耐病性遺伝子組み換えイネは失敗したようだ。常識的に、この開発が成功していたとすれば、このような暗い発表はしないだろう。

 2005年、06年と続けられたこの耐病性GMイネの実験について、今年度以降の隔離圃場での栽培実験の申請はなく、これで開発が終了したようである。すでに同センターで実験に従事していた研究者は、つくば市に引き上げたという情報もある。この説明責任が当たり前の時代にあって新潟地裁は一昨年、この北陸研究センターにおけるこの遺伝子組み換えイネの栽培中止を求めた仮処分判決において、同センターの情報を隠そうとする姿勢を強く非難していた。国費から多額の研究開発費を投じている以上、きちんとした結果を公表すべきである。姑息に失敗を隠そうとする姿勢は、原発の事故隠しに通ずるものがある。失敗に学べない研究者が、画期的な成果を挙げるとは思えない。