最終更新日:2007年5月23日
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2007.05.23 No.464
■米国産牛肉は安全なのか
 OIE「管理されたリスクの国」と評価

 国際獣疫事務局(OIE)は総会は5月22日、BSEに関する米国の位置づけを「管理されたリスクの国」とするOIE科学委員会の答申通り、全会一致で決定した。今回の決定は米国など各国の申請に基づくもので、米国を含めて11カ国のBSEステータスが決定された。

無視できるリスクの国:
アルゼンチン、ウルグアイ、オーストラリア、シンガポール、ニュージーランド
管理されたリスクの国:
アメリカ、カナダ、スイス、台湾、チリ、ブラジル

 ・時事通信, 2007-5-23  ・農水省, 2007-5-23

 米国は2006年10月、OIEに対してステータスの申請を行っていた。今年始めごろまでは米国内ですら「管理されたリスクの国」との決定が得られるとは思われないという報道があったほどであり、米国にとって今回のOIEの決定は、「棚から牡丹餅」ものといえよう。しかしこの決定が、牛の個体管理すら実施できず、検査レベルやその内容のずさんさが指摘される米国産牛肉の安全性を保障するものではないことはいうまでもない。

 ・農水省, 2007-3-22  ・農業情報研究所(WAPIC), 2007-3-24

 今回の決定に米国のジョハンズ農務省長官は歓迎の声明を出し、日本などの牛肉輸出相手国に対して「この国際的な確認により、全ての米国産牛肉と肉製品の市場再開を要求する」としている。そのために、この決定にあうように輸入条件を改善し、速やかに市場を開放するように要求し、そのためにあらゆる手段を使う、と言明している。また、米国議員の中からは、日本などに対して即時開放を求める要求も出されている。

 ・米国農務省, 2007-5-22  ・時事通信, 2007-5-23  ・cattlenetwork, 2007-5-22

 この決定を受けた米国からの「無条件開放」要求は、食品安全委員会で の「審議」に委ねられることになる。下駄を預けられる食品安全委員会や プリオン専門調査会はどう動くのか。すでに、米国の状況に懐疑的な専門 調査会の委員のほとんどが入れ替えられていることから、同委員会が無条 件開放を認める方向に動くことは確実といえるだろう。消費者はどのよう に“対応”すべきなのか、そこが一番の問題となる。