2007年12月の農と食
2007.12.14 No.496
■有機JAS制度の規制強化か?
農水省は12月14日、有機JAS制度の認定の仕組みについて全面的な検証を行い、必要な見直しを行うことを目的とする「有機JAS規格の格付方法に関する検討会」の設置を明らかにした。検討会の設置について農水省は、有機JAS制度は消費者の認知度も上がってきている一方で不正な格付がみられることを理由としている。
今回の検討会で行う検証として、認定機関の業務、検査員資格、認定事業者の活動の3点を挙げている。人選中の検討会の委員は10名程度で、来年1月より始めて夏ごろを目途にとりまとめを行うとしている。
・農水省, 2007-12-14
・農水省, 2007-12-14
今年に入って明らかになった有機JASの不正格付としては、認定事業者のルーツファーム千葉が認定されていない圃場で生産した野菜に有機JASマークを付けて販売していた(2007年2月)、あるいは大規模有機米生産農家が化学肥料入りの床土を使用しながら有機JASマークを貼っていた(2007年9月)などがある。今回の検討会の着地点はまだ明らかではないが、こうした不正格付防止に大幅な規制強化も予想される。昨年末に制定された有機農業推進法による具体的な施策に対し、概算要求で約5億円規模の予算措置が講じられようとしている。この検討会が有機JASの制度的な縛りの強化に踏み出した場合、こうした有機農業推進の流れに逆行することになるだろう。
・農水省, 2007-2-5
・農水省, 2007-9-13
■有機農業推進法も、はや1周年
2006年12月に有機農業推進法が制定され、来年度からは本格的に国の予算が投入され、有機農業推進の具体的な施策が実施されようとしている。12月16日、この推進法成立1周年を記念する集まりが開かれる。この集会では、「有機農業推進法成立の意義と今後への課題」と題して中島紀一氏(全国有機農業推進委員会会長)の講演や、全国各地のいろいろな取り組みの報告が予定されている。夕方からは記念パーティーも開かれる。事前申込が必要。
●有機農業推進法成立1周年記念集会
・日 時 2007年12月16日(日)
午後2:30開場 午後3:00〜午後5:00
・場 所 南青山会館 東京都港区南青山5−7−10
(地下鉄表参道下車 B3出口より徒歩5分) >> 地図
・会 費 1000円(含む資料代)
・主 催 全国有機農業推進協議会(全有協)
・問合せ 全有協事務局 今井さん
yuki_kyogikai@yahoo.co.jp まで
●記念パーティー
・日 時 同日 午後5:30〜午後7:30
・場 所 クレヨンハウス 東京都北青山3−8−15
地下鉄「表参道駅」下車 A1出口より徒歩2分
・会 費 5000円
■国内BSE感染源に代用乳の可能性を認める
農水省のプリオン病小委員会は12月14日、国内で確認されたBSEのうち32例の感染源・感染ルートの検証の結果、1995年から96年にかけて生まれた13例(A群)についてオランダ産動物性油脂を原料とする代用乳が感染源として否定できないとする報告書の概要を公表した。2003年にまとめられた報告書では、このオランダ産油脂についてBSEの感染源となるたんぱく質の混入が確認できず、この油脂を使用した代用乳を感染源とする可能性は低いとしていた。・農水省, 2007-12-14 ・農水省, 2003-9-30