最終更新日:2012年11月25日
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2012年11月の農と食

2012.11.25 No.546
■【ご案内】国際有機農業映画祭2012
国際有機農業映画祭2012
  [画面クリックで拡大]

 奇しくも衆院選投票日の12月16日、「こんな世の中、ひっくり返さなあきまへん」をテーマに、6回目となる「国際有機農業映画祭2012」が開催される。今年から、法政大学サステイナビリティ研究教育機構との共催となり、法政大学外濠校舎(東京・市ヶ谷)を会場に、日本初公開2作品を含む12作品が上映される。

 特別企画のシンポジウム「こんな世の中ひっくり返さなあきまへん」では、農業、まちづくり、メディアの場で「ひっくり返す」「小さな」試み=実践されている3人のお話も予定されている。

  国際有機農業映画祭2012
   http://blog.yuki-eiga.com/

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【開催にあたって】
 あの3・11から二年になろううとしています。前回の2011年映画祭のテーマは「それでも種をまく」でした。従来の価値観が根底から問い直されていた時代状況のなかで、たったひとつ確かなものがそこにあるという思いで選択したテーマでした。
 2012年映画祭を迎え、有機農業を掲げる映画祭に携わるものとして、いま世の中に問えるものは何か。話し合いを重ね決まったのが、「こんな世の中、ひっくり返さなあきまへん」というテーマです。ゆるゆると土をつくり、虫たちと付き合い、雑草に価値を見出し、そんな有機農業の営みにこそ、この混沌とした時代の変革する鍵があると考えます。“ゆるゆる革命”をワクワクと楽しみながら一緒に歩き出しましょう。ご来場、お待ちしています。

2012年8月
国際有機農業映画祭運営委員会
共同代表  大野和興

【国際有機農業映画祭2012 概要】
 会  場:法政大学市ケ谷キャンパス外濠校舎
      さったホール・S505教室
 アクセス:JR中央線市ヶ谷駅・飯田橋駅下車
      法政大学市ケ谷キャンパス外濠校舎
 期  日:2012年12月16日(日)
 開催時間:10:00〜20:30(9:30開場)
 参 加 費:前売 1,800円・当日 2,500円・
      学生&25歳以下 1,000円(要証明書提示)
      ※15歳以下無料(要予約)
      ※半券提示で再入場自由
 共  催:国際有機農業映画祭運営委員会
       法政大学サステイナビリティ研究教育機構

 有機農業の世界を次世代に伝えたいという趣旨で、参加費が、学生・25歳以下1000円、15歳以下が無料となっています。なお、前売の締め切りは12月1日です。

 12月16日は、衆議院選挙投票日です。ぜひ、期日前投票をすませてお出かけください。

 ぜひ、お仲間、お友だち、お子さんをお誘いください。
 参加お申し込みは
  http://yuki-eiga.com/entry/entry.html
 または
  ticket@yuki-eiga.com へ

■上映作品
 詳細:http://blog.yuki-eiga.com/?eid=1391114

【スクリーン1】
●花はどこへいった    (2007年/日本/71分)
 ベトナム戦争で米軍が散布した枯葉剤は約7200万リットル。その中に含まれていた催奇性や発がん性を持つ猛毒・ダイオキシンは、戦争終結から37年たった今も、ベトナムの人びとと大地を蝕み続けている。
●米の放射能汚染ゼロへの挑戦 (2012年/日本/28分)
 原発事故による放射能汚染に苦しむ農家の苦闘を描いたドキュメンタリー。主人公は手練れの百姓衆で、培った経験と知恵と技能をフル動員して、安心して食べてもらえるコメをつくろうと苦闘する。
●それでも種をまく   (2011年/日本/24分)[再映]
 有機農業は、生命のつながりの中にある。生産者と消費者のつながり、生産者と地域のつながり、そして、循環する生態系とのつながり。福島第一発事故と放射能汚染に暴力的に断ち切られた「つながり」を取り戻すための種をまこうとしている人びとの姿を追う。
●未来への診断書―水俣病と原田正純の50年
               (2010年/日本/54分)
 2012年6月11日、私たちは原田正純さんという「宝」を失った。水俣病の患者さんたちにとって、原田さんがいかにかけがえのない存在だったのか。追悼上映。
●お米が食べられなくなる日  (2012年/日本/35分)
 日本の主食、お米。しかし10年後には、日本で米づくりができなくなるかもしれない。日本各地の生産と消費の現場、メキシコ、タイの農民の声から見えてくるものは。米づくりを通して大切にしたい価値を問う。
[初公開]
●ホッパーレース −ウンカとのいたちごっこ
               (2012年/日本/38分)
 近年、稲の害虫、ウンカがアジアの稲作地帯で猛威を奮い、西日本にも飛来している。世代交代が早く、農薬やウンカ抵抗性稲品種に次々と適応する。打開しようと立ち上がった科学者達。虫の視点から、自然の法則と真っ向に対立する人間の営みの姿が浮かび上がる。
●太陽の女王 −ミツバチからの問いかけ
             (2011年/アメリカ/82分)
 ミツバチの置かれている現状を通して、私たちの生き方が問われる。人間の都合による虐待でストレスやダニの発生、病気に見舞われた。とどめを刺したのが神経毒性を持つネオニコチノイド系農薬。※オリジナル字幕
【スクリーン2】
●ダート! −どろ に こころ の物語
            (2009年/米国/80分)[再映]
 洪水、干ばつ、気象変動、戦争さえ、人間が土をどう扱ってきたかの結果であると言う。驚くべき土の生命世界は、政治、経済、農業、環境、生態、健康、教育、芸術、すべてが網の目状に“土”と関わり合っていることを教える。“土”が仕事の左官のみなさんに大好評だった作品。
●地域のタネを守る −ベトナム・ムオンの人々
                (2011年/日本/19分)
 タネは長い間、農家が自ら採取し家族や村の財産として子孫に受け継ぐものだった。大量生産されたF1の種子を農家が買うのが当たり前になったの中、ベトナムの山岳地帯で暮らすムオンの人たちは、タネを採り子孫へと受け継ごうという取り組みを始めた。
[初公開]
●探そう!地元のオーガニック野菜
                (2009年/米国/28分)
 アメリカの2人の小学生女子が自分の食卓の食べ物の素性を追いながら、地元の有機農産物の真の価値に気づくドキュメント。世界地図を広げて食べ物調査をスタート。近郊の有機農家と出会い、地元で有機野菜を買うにはどうしたらよいか考える。※オリジナル字幕
●雑草        (2008年/韓国/45分)[再映]
 何の役にも立たないと思われている雑草が土を育てる。雑草はただそこにあるだけで価値があり、葉や茎は枯れても春には再び芽吹く。さらに受粉、種子の移動の神秘的な仕組みを絵解きする。土壌を浄化し、生態系をよみがえらせるなど、雑草の多様な働きを紹介する。
●土          (2008年/韓国/45分)[再映]
 土は人間はじめ、あらゆる生命体との関わりが深い。泥染めの服、土壁の家、薬……。蜂やツバメの巣も泥。土の中で命が生まれ、育ち、朽ちていくドラマをカメラが追い、ミクロの世界を視覚化する。
■特別企画 シンポジウム
  「こんな世の中ひっくり返さなあきまへん」

 農薬、放射能、枯葉剤、遺伝子組み換え作物…。映画祭の上映作品を見ると、私たちの社会のひっくり返さなくてはならない現実を思い知らされます。しかし、原発の再稼働に抗議して官邸前に多くの人びとが集まったことに示されるように、世直しはすでに始まっています。その中でとくに注目されているのは、ひっくり返すための「小さな」実践です。原発のような大規模集権型ではなく、太陽光や小水力のような小規模分散型の発電が、環境や地域経済への影響という観点から評価されているのは、その一例です。

 シンポジウムでは、農業、まちづくり、メディアの場で「ひっくり返す」実践をされている方にお話をうかがいます。活躍の場こそ違いますが、三人に共通するのは、「小さな」試みをされているということです。小さいから力が弱いということではなく、それは、「ひっくり返す」という言葉で想像するよりもしなやかで、地に足のついた実践です。都知事選と衆議院選挙の投票日に、三人の報告者とコメンテーターにナビゲーターになっていただきながら、会場のみなさんと現在進行中の世直しについて考えます。

【報告者】
 菅野正寿さん(福島県二本松市の有機農家)
 古田睦美さん(長野大学教員)
 白石草さん (Our Planet TV)
【コメンテーター】
 河村哲二さん
   (法政大学サステイナブル研究教育機構)
【コーディネーター】
 安藤丈将  (国際有機農業映画祭)
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