最終更新日:2012年6月27日
2012年

2012年6月
2012.8.13 No.540
2012.8.12 No.539
2012.08.04 No.538
2012.8.1 No.537
2012年6月の農と食
2012.6.27 No.536
[遺伝子組み換え]
■GM表示に「ステアリドン酸産生」を追加
消費者委員会で審議開始
消費者委員会で審議開始

消費者委員会表示部会は6月25日、モンサントのステアリドン酸産生遺伝子組み換えダイズ(MON87769)に関して、食品の品質表示基準に「ステアリドン酸産生」を追加する遺伝子組み換え食品の表示基準の改正案の審議を始めた。このGMダイズについては、2011年7月11日付けで厚労省より食品健康影響評価の依頼が行われ、食品安全委員会で評価中であり、その進展状況から、近く「ヒトの健康に影響はない」との評価結果が出される見通しになったものと思われる。
2012.6.19 No.535
[有機農業]
■米国:成長するオーガニック産業
米国のオーガニック・トレード協会(OTA)は先ごろ、2011年の米国におけるオーガニック産業の売り上げが315億ドル(2兆5千億円)に達したとの調査結果を公表した。内訳は、食品部門が292億ドル、衣料などが22億ドル。前年比9.4%の成長としている。
■食料システムのエネルギーの削減とシフトを提言
国連農業食糧機関(FAO)は6月14日、「国連持続可能な開発会議(RIO+20)」を前にして、世界的な食料生産とエネルギーに関する報告書を公表した。
この報告書の分析は、現状を次にように分析している。
- 食料生産と流通で消費されるエネルギーは、世界のエネルギーの30%であるが、そのうち実際の生産で消費されるのは30%であり、残り70%が流通などで消費される。
- 食料システムにかかるエネルギーの40%が無駄に消費され、生産された食料の3分の1に相当する13億トンが無駄に廃棄されている。
- 30億人が暖房と料理用に現代的なエネルギーサービスの恩恵にあずかっているが、14億人は限定的またはゼロである。
- 世界的な人口増加に対し、2050年までに60%の食料供給増が必要。
[遺伝子組み換え]
■止まらない未承認GM米検出
2011年1月から12年5月までの17か月間で、厚労省が公表した輸入食品の未承認遺伝子組み換え成分検出事例は7件。ベトナム産4件、中国産2件、カナダ産1件。ベトナム産、中国産のビーフン、ライスヌードル、米粉からコメの害虫抵抗性のGM成分が検出され、カナダ産の穀類ミックス品からは除草剤耐性亜麻が検出されている。