最終更新日:2013年6月28日
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2013.06.28 No.564
[農薬]
■EU:ネオニコ系農薬の一時禁止を決定
イメージ:ミツバチ

 ネオニコチノイド系農薬については、ミツバチがある日突然いなくなる大量失踪や大量死の原因と指摘されていた。見直しを進めてきたEUはこの4月29日、3種類のネオニコチノイド系農薬の一時的な使用禁止を、15カ国の賛成で決定している。今年の12月1日を目途にEU域内での使用を禁止し、2年以内にこれらの農薬の見直しを行う。この決定に先立ち、欧州食品安全機関(EFSA)はこの1月、ミツバチに対するネオニコチノイド系農薬の影響を認める報告書を公表している。

 ・EU, 2013-4-29
 ・EFSA, 2013-1-16

 ●日本:見直す考えがないと農水省

 しかし日本の農水省は、EUの決定後も、EUと使用法が違うなどを理由に、日本国内の規制を見直す考えがないことを明らかにしている。

 日本国内では、水稲のカメムシ防除を目的としてネオニコ系農薬が使われている。商品名は「ダントツ」「スタークル」などである。カメムシの吸った痕が黒い点(斑点米)になることから、等級が落ちて価格が下がることを懸念して使われている。しかしコメの場合、色彩選別機にかけることで、この吸い痕が黒く残る斑点米は取り除くことができる。無用の農薬使用と言わざるを得ない。

 ・日本農業新聞, 2013-5-28

 このネオニコチノイド系農薬のミツバチのへの影響について、金沢大学の山田教授らの研究の結果、「ハチが即死しないような濃度でも、農薬を含んだ餌を食べたハチの帰巣本能がだめになり、群れが崩壊すると考えられる」と指摘されている。

 ・共同通信, 2013-6-16  ・反農薬東京グループ
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