最終更新日:2013年6月28日
2013年6月

2013.06.28 No.564
■BSE:全国で全頭検査が廃止へ

 TPP対策ともいわれる、BSE対策の見直しが急ピッチで進み、今年2月1日からは、輸入牛肉について輸入制限が30ヵ月齢以下に引き上げられ、国内では今年3月1日からは、BSE検査月齢が30ヵ月に引き上げられた。さらに食品安全委員会の評価を経て、週明けの7月1日から48ヵ月以上に引きあげられる。

 厚労省は4月19日、全国の都道府県知事に対して、7月1日からの検査月齢引き上げに伴い、「消費者に誤ったメッセージを発信する全頭検査」を廃止するようにとの通達していた。

 ・厚労省, 2013-4-19

 この検査月齢の引き上げに伴い、厚労省は6月28日、全国で全頭検査が廃止されることとなったと発表した。最後まで廃止について態度を明らかにしていなかった千葉県は28日、廃止を伝えた。これにより全国の75自治体で行われていたBSE検査は、48ヵ月齢以上の牛についてのみ実施され、約8割の牛が検査なしで出荷されることになる。

 ・厚労省, 2013-6-28  ・東京新聞, 2013-6-28

 こうした検査月齢に引き上げに対して、山内一也氏は、イタリアの非定形BSEからは、危険部位とされていないバラ肉などの筋肉部分でも「感染性が見つかっている」として批判している(『科学』12年12月、「BSE安全対策と非定形BSE」)。狂牛病については、すべてが明らかになったとは言えず、世界的にも発症が止まったわけではない中、こうした急ピッチの“見直し”で、安全は担保されるのだろうか。やはり、自衛的に「食べない」という選択をするしかない。