最終更新日:2013年10月17日
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2013.10.17 No.587
■厚労省:新たにモンサントのGMナタネを承認

 厚労省は10月17日、モンサントのラウンドアップ耐性遺伝子組み換えナタネ・MON88302系統を食品として承認した。これにより食品として承認されたGM作物は合計283品種となった。今回の厚労省の承認により、食品安全委員会で審査中の遺伝子組み換え作物は、大豆3品種、トウモロコシ、ワタ各1品種の合計5品種となる。

 ・厚労省, 2013-10-17

 このモンサントの遺伝子組み換えナタネ・MON88302系統は、2012年12月7日の遺伝子組換え食品等専門調査会(非公開)で1回だけ審議されただけであるが、2013年9月9日の食品安全委員会は「ヒトの健康を損なうおそれはない」とする評価を決定している。

 また、食品安全委員会は9月30日、このGMナタネについて、飼料用としても改めて安全評価は不要であり、飼料として与えられた家畜由来の食品は安全上問題なしとして、農水省へ通知を決めている。飼料用としても近く承認されると思われる。

 ・食品安全委員会, 2013-9-30

 食品安全委員会・遺伝子組換え食品等専門調査会は、その評価書の中で次のように述べている。

非組換えセイヨウナタネと比較して新たに安全性を損なうおそれのある要因は認められなかった。したがって、「除草剤グリホサート耐性セイヨウナタネMON88302系統」については、ヒトの健康を損なうおそれはないと判断した。

 しかしながら、MON88302についてフランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、次のように、モンサントより提出された試験データの不足を指摘し、「潜在的リスクを完全に評価できない」とする“否定的意見”を明らかにしている。この見解は、食品安全委員会が収集し公開している、「食品安全関係情報」に掲載されているものである。

結論として、除草剤耐性遺伝子組換えセイヨウナタネMON88302の搾りかすやオイルの摂取によって、消費者に健康リスクが生ずるとは考えにくいが、げっ歯類を使用した90日間亜慢性毒性試験データや飼料として使用する場合の対象動物を使った飼養試験データがないのでMON88302由来の食品を摂取したことによる潜在的リスクを完全に評価できないとして、否定的意見を付した。

 ・食品安全委員会 食品安全関係情報, 2012-8

 このフランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)の疑義について、専門調査会の審査にあたって検討された形跡はない。自ら収集しても、有効に使われてはいない。それ以前に、結論ありきの審査が疑われるだろう。

 従来、この遺伝子組換え食品等専門調査会の議事録は、発言者が○○○と伏字となっていた。今年になってからと思われるが、過去の議事録の一部について、発言者の伏字が実名に置き換えられているものと差し替えられている。しかし、このMON88302を審議した会合の議事録は、発言者が伏字とされたままである。この情報公開の時代にあって、食品安全委員会の秘密体質が変わったとは言えない。

 ・食品安全委員会, 2013-9  ・食品安全委員会, 2012-12-7