最終更新日:2013年10月17日
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2013年10月

2013.10.17 No.587
■厚労省:新たにGMスイートコーンなど4品種の評価を諮問

 10月21日に開催される食品安全委員会において、厚労省が新たな遺伝子組み換え作物4品種の健康影響評価の諮問について説明する予定が明らかになった。17日に食品安全委員会が公表した。予定されている4品種は次の通り。

  • 除草剤ジカンバ耐性ダイズMON87708系統及び除草剤グリホサート耐性ダイズMON89788系統を掛け合わせた品種
  • 除草剤グリホサート耐性及びコウチュウ目害虫抵抗性トウモロコシMON88017系統(スイートコーン)
  • チョウ目害虫抵抗性トウモロコシMON89034系統(スイートコーン)
  • 除草剤グリホサート耐性セイヨウナタネ(DP-073496-4)(食品・飼料)

 GMスイートコーンはこれまでに、シンジェンタのBt11スイートコンが1品種と、このGMコーンを他の品種の掛け合わせ品種が承認されている。

 モンサントの除草剤耐性・害虫抵抗性スイートコーンMON88017は2011年、米国での種子の販売を巡って、スーパーを巻きこんだ論争が起きた問題の品種である。日本で承認された場合、缶詰などの形での輸入の可能性も懸念される。その場合、現状の表示制度が維持されていれば「遺伝子組換え」の表示が必要であるが、TPP参加によってGM表示の義務化が撤廃されていれば、表示なしで輸入されることになる。

 このスイートコーンは、米国でも問題となったように、直接にヒトの口に入る可能性がある。しかし、外食産業での使用では、メニューなどへの表示義務がない。承認された場合、知らずに食べてしまう可能性がある。外食産業における、原産地表示も当然だが、こうしたGM表示の義務化も必要だ。

(参考)
 ・農水省, 2013-1-23