最終更新日:2013年11月02日
2013年
 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年

2013年11月
12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2013年11月の記事
2013.11.14 No.592
2013.11.13 No.591
2013.11.08 No.590
2013.11.02 No.589
2013年10月の記事
2013.10.20 No.588
2013.10.17 No.587
2013.10.11 No.586
2013.10.09 No.585
2013.10.08 No.584
2013.10.05 No.583
2013年11月

2013.11.02 No.589
■中国各地でGM米試食キャンペーン
 1000人以上が試食

 10月21日の新華社によれば、今年5月より中国各地20以上の都市で、ゴールデンライスを含む遺伝子組み換え米の試食イベントが開かれ、すでに1000人以上が参加したという。中国政府の関与には触れていないが、こうしたイベントを通してGM米への懸念を払拭しようとしているという。参加者はインターネットでの募集に応募した人たち。

 湖北省武漢の華中農業大学で行われた試食イベントでは、ゴールデンライスを含むGM米のケーキと粥が供された。味についての評価はない。このイベントについて、遺伝子組み換えが専門のヤン教授(華中農業大学生命科学学部)は「GM食品を大衆化する最良の方法」「GM食品への疑念を払拭し、一般市民に受け入れられるようになる」と語ったという。

 しかし、こうしたキャンペーンが、健康リスクと環境影響を懸念するGM批判者を納得させたわけではない、とも新華社は伝えている。武漢市のある教師は、「知っていることより、知らないことの方がはるかに多い。科学者の知識も限られている」と語っている。

 ・新華社, 2013-10-21 (英語サイト)

 GM米の認可に慎重に見えた中国政府は2009年11月、武漢農業大学で開発された2種類の害虫抵抗性Bt米を承認している。しかし、このBt米に関して、商業栽培が始まったとの報はまだない。この武漢農業大学のGM米は外部に“流出”し、周辺に広まっていると見られている。欧州や日本でも、Bt米で汚染された米や加工品が、今でも見つかっている。

 また、今回の試食キャンペーンでも供されているゴールデンライスでは昨年、米国のタフツ大学による告知なしでの子供に対する試験が2008年に行われたことが発覚している。この試験でゴールデンライスを与えられた25人の子供には、一人8万元の賠償金が支払われている。

 関連記事 No.535