最終更新日:2014年2月2日
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2014.02.02 No.606
■種子から製造まで完全分別管理
 NON-GMコーン確保に直接契約栽培

 日本コンスターチ(株)は1月24日、米国の生産農家と直接契約栽培による非遺伝子組み換えトウモロコシの確保を実現したと発表した。コンスターチ製造メーカーであるの同社は、種子、栽培、輸送、製造に至るすべての段階で分別を可能とし、完全NON−GMコーンスターチの製造が、業界で初めて可能となったとしている。同社のサイトでは、栽培圃場に掲示している看板の写真が公開されている。

 日本コーンスターチによれば、JA全農を通した直接契約で、種子から契約農家での栽培、カントリーエレベーター、輸送用貨物船、同社の生産ラインまで一貫した分別・分離により“コンタミ「ゼロ」”のNON−GMコーンスターチを製造するとしている。こうした完全な製品は、日本では同社だけとしている。集荷から米国内でのハンドリングなどは全農系の業者が担当しているようだ。公表されている情報では、生産農家もまだ1軒だけであり、栽培面積も100エーカー(約40ヘクタール)にすぎないが、意欲的な取り組みだ。

 ・日本コーンスターチ, 2014-1-24

 日本コーンスターチは2010年、非遺伝子組み換えトウモロコシの確保に、JA全農を通した栽培農家との生産委託契約の締結を公表している。今回はその前の種子の供給と、最終工程にまで確実に分離したということになる。ある意味、画期的といえるだろうが、最終的に消費者が手にする製品がどのブランドであるかは明らかになっていない。コーンスターチには、GMトウモロコシが原料であってもGM表示は不要であるため、消費者が原料が非GMのコーンスターチを選択することは無理な状況がある。非GMに意欲的な生協系のルートで販売されるのかもしれないが、最終的に消費者が選択できるか否かまで、明らかにするべきではないだろうか。

 ・日本コーンスター, 2010-9-14

 全農は2011年、非GMトウモロコシの安定確保のため、GM大手でもあるパイオニア(デュポン関連会社)と収穫ベースで50万トンの非GMトウモロコシ種子の開発と供給に関する5年間の業務提携を結んでいる。

 ・全農, 2011-1-11

 一方、米国のコーン生産者団体は2007年、全米の主要なエレベーター施設の多くがGMトウモロコシと非GMトウモロコシの分別を行っていない実態を明らかにしている。米国でのGMトウモロコシの栽培面積が73%のこの時点では、分別は26%の施設でしか行われていなかった。栽培面積が90%に達している現在では、その比率はさらに低下しているのではないだろうか。

 非GMトウモロコシの入手が困難になる中、コーンスターチ業界トップの日本食品化工は2008年、GMトウモロコシを使用したコーンスターチの出荷を明らかにしている。こうした状況での最上流からの確実な分別は、消費者からしても大きな意味があるといえ、日本コーンスターチの姿勢は評価できる。

 ・USDA
  Overview(GM作物栽培面積比率データ, 2000年以降)

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