最終更新日:2014年3月●日
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[反グローバリズム]
■ウクライナの緊張が穀物価格上昇へ影響懸念
ロシアとの緊張が高まっているウクライナは世界的な穀倉地帯であり、小麦、大麦、トウモロコシ、ナタネなどの主要な生産地の一つとなっている。ロシアのクリミア占領により両国の穀物輸出に影響必至とみられ、3月1日から3日にかけてには小麦の先物市場が4%近く急騰している。
日本農業新聞などによれば、クリミア半島にはウクライナの港湾施設があり、緊張が高まりによって機能停止になれば、物流が滞るのは確実だとしている。
小麦輸出量は、ロシアが1千6百万トン、ウクライナが1千万トンで、合計約2千6百万トンと世界の16.7%を占め、米国、EUに次ぐ規模となっている(海外食料需給レポート、2014年2月版)。
財務省の貿易統計などによれば、日本がウクライナから輸入するトウモロコシは、2013年に輸入トウモロコシ全体の4.7%に当たる100万トンを輸入している。また、飼料用小麦も輸入しており、2013年には約27万トンを輸入。輸入飼料用小麦91万トンの30%を占めていて、米国(45万トン)に次ぐ第2位となっている(貿易統計2013年12月)。
FAO食料価格指数 2013年2月
FAO(国連食糧農業機関)は3月6日、2月のFAO食料価格指数を公表した。これによれば、穀物価格(+3.6%)ばかりか、肉類を除き砂糖(+6.2%)、油脂(+4.9%)、乳製品(+2.9%)の価格が上昇している。しかもこの上昇はウクライナの緊張の影響を受けていないとしていて、今後の情勢変化により影響が懸念されると分析している。
国内では4月の消費税アップに伴い、小麦の売渡価格を2%余り上げると農水省が発表している。ウクライナの情勢次第では、さらにアップする可能性もありそうだ。
・農水省, 2014-2-28 ・日本農業新聞, 2014-3-5 ・FAO, 2014-3-6 ・農水省, 2014-2-24カテゴリー
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