最終更新日:2014年9月22日
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[農薬]
■日本はネオニコ系農薬アセタミプリドの基準値を見直さず
食品安全委員会は9月9日、ネオニコチノイド系農薬の一つであるアセタミプリドの基準値について、一日摂取許容量(ADI)を0.071mgに、急性参照用量(ARfD)を0.1mgとする健康影響評価をまとめ、10月9日締め切りで意見募集を決めた。
アセタミプリドについては、EUは昨年12月、木村−黒田純子氏らが科学誌PLOS ONEに発表した研究などから、ヒトの胎児や幼児の発達中の脳や神経系に影響を与える可能性を考慮し、一日摂取許容量(ADI)、急性参照用量(ARfD)をともに0.025mgへ引き下げることを提案している。食品安全委員会はアセタミプリドの基準値設定の審査において、このEUの評価を参照している。しかし、意図的に排除したか分からないが、EUが評価の根拠とした木村−黒田純子氏ら論文は、参照文献としてはリストしてはいない。
●アセタミプリドの許容値の比較
・食品安全委員会, 2014-9
・EFSA(欧州食品安全機関), 2013-12-17
・PLOS ONE, 2012-2-29
・食品安全委員会, 2014-9-10
一日摂取許容量 ADI[mg/kg体重/日] |
急性参照用量 AfRD[mg/kg体重] |
|
---|---|---|
EU (2004年制定) |
0.07 | 0.1 |
EU (2013年提案) |
0.025 | 0.025 |
食品安全委員会 | 0.071 | 0.1 |
【関連記事】
No.593 欧州食品安全機関 ネオニコ系農薬の基準値引き下げを提案
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