最終更新日:2014年12月06日
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[農薬]
■カナダ・オンタリオ州:ミツバチ保護でネオニコ規制強化
カナダ・オンタリオ州は11月25日、ミツバチ保護を目的としたネオニコチノイド系農薬の使用削減規制を発表した。ネオニコ系農薬で種子処理されたコーンとダイズの播種面積を2017年までに80%減少させ、2013年から2014年に58%あったミツバチ死亡率を、2020年までに15%へ減少させることを目標としている。
オンタリオ州のネオニコ削減規制は、60日のコメント期間と関係者の協議を経て承認されれば、2016年の作付けシーズンに間に合うよう、2015年7月に実施されるとしている。ミツバチなどの受粉媒介生物による受粉で、約9億ドルの農業生産に寄与しているという。
また、カナダ保健省も25日、カナダ全国におけるミツバチ被害状況のまとめを更新した。このまとめによれば、カナダ全体のミツバチ被害の約9割が、コーンとダイズの生産地でもあるオンタリオ州に集中している。また、コーンとダイズの播種期の5月前後に被害が集中している。しかし、カナダ保健省は、ミツバチ被害の原因について、まだ十分なデータがあるとはいえないと慎重な姿勢を崩していない。
オンタリオ州の規制は、種子処理(あらかじめ殺菌・殺虫用の農薬を種子の表面にコーティングする処理)された種子が原因との判断がある。この種子処理された種子の使用削減は、農家の収益アップにも寄与するものだ。今年10月、米国環境保護庁は、ネオニコ系農薬によるダイズの種子処理が、収益からみて実質的に意味がないとする分析結果を公表している。
・Ministry of the Environment and Climate Change, 2014-11-25・Huffington Post, 2014-11-25
・Helth Canada, 2014-11-25
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