最終更新日:2015年02月25日
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[遺伝子組み換え]
■ハーシー チョコレートを非GM原料に変更へ
背景に消費者の意識と要求
背景に消費者の意識と要求

米国のチョコレートメーカー・ハーシー社は2月18日、15年末までに同社のチョコレートを非遺伝子組み換え原料に変更することを明らかにした。ハーシーは13年、GM使用を表示するか、非GM原料の使用のいずれかを選択するように、消費者団体から要求されていた。
ハーシーは今回の声明で、GMテンサイ由来の砂糖、γGBT(GM牛成長ホルモン)牛乳を、それぞれ非GMのものに変更するとした。また、すでに一部の製品で、トウモロコシを原料とする異性化糖(ブドウ糖果糖液、HFCS)の使用をやめ、人工香料バニリンを天然バニラに変更したとしている。
・Hershey, 2015-2-18・Food navigator, 2015-2-23
・Food navigator, 2013-2-13
ハーシーは同時に、ココアとパーム油についても、100%素性が明らかな持続可能な供給元と契約するとしている。ハーシーは昨年、消費者団体から児童労働によるカカオを使用しないように要求されていた。
・Organic Consumers Association, 2014-9-25ハーシーの方針変更表明に先立ち、ネスレは2月17日、15年中に、米国で販売するチョコレートとキャンデーの250製品で使用している人工香料と着色料を天然成分に変更する、と発表している。ネスレは、人工香料・着色料を含まないほうが好まれる、とする消費者調査の結果を変更の理由としてあげている。
ハーシーはまた、米国カリフォルニア州のGM表示義務化の住民投票に際して、表示反対陣営に約52万ドルを提供している。そのハーシーが、原料の非GM化という大きな方針変更をせざるを得なかったのは、米国消費者運動の力といえよう。大企業といえども、消費者の意向を無視した製品を作り続けることができないという、当たり前のことを再確認させた。
【関連記事】 No.649 ネスレ米国 チョコレートから人工香料・着色料を排除
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