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最終更新日:2015年04月15日
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2015.04.15 No.660
■食品安全委員会 モンサントの低リグニンGMアルファルファは問題なし
RoundUp Monsanto by Mike Mozart, on Flickr
ラウンドアップ耐性GMアルファルファのテスト by AgriLife Today, on Flickr

 食品安全委員会は4月14日、モンサントの飼料用低リグニン遺伝子組み換えアルファルファKK179系統について、食品として食べても「ヒトの健康を損なうおそれはない」とする判断を決めた。

 評価書によれば、食用としてのアルファルファは、その95%以上がスプラウトとして消費される。GMアルファルファの種子がスプラウト用に混入した場合を想定しているため、飼料用のGM品種が食品安全委員会で評価されるという。混入が生じたとしても違法状態が生じないような手続きにすぎない。

 ・食品安全委員会, 2015-4-14  ・食品安全委員会, 2015-4  ・食品安全委員会, 2015-4

 このKK179系統の生物多様性影響評価検討会の審査は2014年10月に終了し、食品安全委員会の評価待ちとなっている。また、農水省農業資材審議会飼料分科会の飼料としての評価(安全性の確認)も2014年8月に終わっている。近く、食品、飼料、生物多様性の各々について承認されると思われる。

 今回食品安全委員会が問題なしとした低リグニンGMアルファルファKK179は、米国とカナダで、2014年に栽培が承認されている。

 米国では、モンサントのラウンドアップ耐性GMアルファルファについて、交雑を懸念した有機農家を中心とした商業栽培反対の運動により、一時栽培禁止の司法判断がなされた。しかし、米国農務省は2011年、栽培規制を全面的に撤廃している。

 日本は2014年、飼料用アルファルファは7万7千トンを輸入している。このうちおおよそ半分をカナダから輸入。米国からは16%、1万2千ンを輸入している。輸入の飼料用アルファルファのGM比率は不明だが、何割かはGMアルファルファと思われる。

 飼料用アルファルファ輸入量(2014年)
輸 入 先 輸入量[トン] 構成比[%]
カナダ 41,745 53.8%
フランス 14,217 18.3%
アメリカ 12,401 16.0%
その他 9,176 11.8%
合 計 77,539
  財務省・貿易統計より作成
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