最終更新日:2015年05月06日
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[農薬]
■ネオニコ農薬の総合的評価書の翻訳が完成 無料で公開
世界の科学者30人によって構成される浸透性殺虫剤タスクフォース(The Task Force on Systemic Pesticides、TFSP)は、浸透性のネオニコ系農薬とフィプロニルに関する、査読を受けた1121編の論文を精査した結果を、昨年6月から10月にかけて8編の論文として発表した。評価された論文には化学メーカーの資金援助を受けた論文を含むという。これらの論文は今年1月、TFSPより『Worldwide Integrated Assessment』として公表されていた。日本の専門家からなるネオニコチノイド研究会はこのほど、この評価書の日本語訳『浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書』を公開した。無料でダウンロードできる。
【目次】- 浸透性殺虫剤に関する世界的な統合評価書:昆虫相の世界的崩壊:浸透性殺虫剤が果たした役割の探求
- 浸透性殺虫剤(ネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニル):動向、使用状況、作用機序、および代謝産物
- 環境運命と曝露:ネオニコチノイド系殺虫剤とフィプロニル
- ネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニルの非標的無脊椎動物への影響
- 野生脊椎動物へのネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニルの直接的間接的影響の検討
- 浸透性殺虫剤の大量使用による生態系機能および生態系サービスに対する危険
- 害虫駆除のためのネオニコチノイド系殺虫剤の代替案:農業および林業における事例研究
- ネオニコチノイド系殺虫剤およびフィプロニルが生物多様性および生態系機能に与える危険に関する世界的な統合評価書の結論
欧州科学アカデミー諮問委員会(EASAC)が先月、広範なネオニコチノイド農薬の使用が、ミツバチ以外の昆虫や生物に悪影響を及ぼしているとする報告書を公表し、米国環境保護庁も、イミダクロプリドなど4種類のオニコチノイド系農薬について、条件付ながら新規の用途登録や変更を行わないと発表した。遅れている米国のネオニコ規制に関する特別委員会の報告も近いとみられている中、世界的には、ネオニコ系農薬への「包囲網」が狭まってきている。問われるのは、規制緩和に動いている日本政府だ。
【関連記事】 No.656 米国EPA ネオニコ系4農薬の新規登録を凍結
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