最終更新日:2015年05月22日
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[遺伝子組み換え]
■名古屋大学 GM実験の植物が構内で自生 不活化処理にミス?
名古屋大学は22日、実験に使った遺伝子組み換えシロイヌナズナが構内5か所で自生しているのが見つかったと発表した。直ちに拡散防止措置をとり、遺伝子実験施設におけるすべての遺伝子組換え実験の停止したとしている。その上で、原因究明等の調査、再発防止の取り組みを始めたとしている。
時事通信によれば、約120平米に遺伝子組み換えシロイヌナズナの個体332個が自生していたとしている。そのうち36個体は、同大のGM実験のものと一致したという。名古屋大学の発表では、問題のシロイヌナズナがどのようなGM実験に使われていたかは明らかにしていない。
名古屋大学は遺伝子組み換え個体自生の原因などを明らかにしていないが、時事通信では、不活性化装置の不具合や処理する前の個体と取り違えた可能性があるという。通常はルーチンとして行われる実験終了後の不活化処理が行われなかったことが原因としている。
これまでいくつかの大学や製薬会社などで遺伝子組み換え微生物が「漏れ出た」「事故」はある。近くは今年3月、東京大学で14年11月、GM大腸菌の入った大型フラスコを台車に載せて運搬中に、フラスコが転倒し培養液を構内路上にぶちまけたケースが明らかになっている。しかし、遺伝子組み換えの植物が、不活化処理が行われなかったことによって、自生していたのが見つ かったのは初めてのケースではないか。明らかになってはいないが、これまでも起きていたのではないか、と思わせる「事故」だ。
・名古屋大学, 2015-5-22 ・時事通信, 2015-5-22カテゴリー
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