最終更新日:2015年05月24日
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[農薬]
■カナダ:ネオニコ種子処理禁止しても損失なし 保健省病害虫管理規制局の評価草案がリーク
カナダ保健省病害虫管理規制局(PMRA)のまとめたネオニコ系農薬評価書の草案がこのほどリークされ、ダイズの種子処理による利益がわずか0.4%にとどまるとの試算が明らかになった。カナダ保健省は昨年11月、オンタリオ州におけるネオニコ系農薬処理の種子の80%使用削減を打出していた。
この種子処理による利益が0.4%であるとする評価は、米国環境保護庁(EPA)が昨年10月に明らかにした、利益は0.1%しかない、とする評価とほぼ同じで、ネオニコ系農薬の種子処理に意味のないことが、より一層はっきりしたといえる。
リーク文書を報じた16X9によれば、昨年11月以来、カナダのネオニコ系農薬規制をめぐって農薬ロビーが圧力をかけているという。農薬企業は昨年7月、オンタリオ州のネオニコ規制により農家の収益が6億ドル減少し、オンタリオ州のGDPが4億4千万ドル減少するという、過大な分析を発表している。
この評価リークに関し、FoEカナダは22日、カナダ政府はネオニコ系農薬を禁止すべきであり、もしできなければ州政府が禁止すべきとする声明を出した。
・16X9, 2015-5-22 Banning neonics will have smaller impact on agriculture than industry estimates: leaked draft report
・The Conference Board of Canada, 2014-7-10
Seeds for Success: The Value of Seed Treatments for Ontario Growers
・Friends of the Earth Canada, 2015-5-22
【関連記事】
No.644 カナダ・オンタリオ州:ミツバチ保護でネオニコ規制強化
No.637 米国EPA:ネオニコ種子処理 収益増はほぼゼロ
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