最終更新日:2015年7月8日
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2015.07.08 No.677
■CBAN カナダのGM食品の低レベル汚染容認方針を非難

 カナダ・バイオテクノロジー行動ネットワーク(CBAN)は7月7日、未承認遺伝子組み換え食品の低レベル汚染(LLP)を認めるとするカナダ保健省の新たな方針に対し、「例外を作るべきでない」と非難する声明を公表した。

 カナダ保健省のGM食品への低レベル汚染を認める方針は、カナダで未承認であったとしても、カナダが「信頼できる」外国で承認されていれば、低レベルの混入を認めるというもの。カナダがLLPを認めることで、混入したカナダのGM食品が輸入国で未承認であったとしても、輸入を認めるように求めるもの。「グローバルに採用されうるモデル」だとしている。

 ・CBAN, 2015-7-7  ・Helth CANADA

 GM食品への低レベル汚染については、これまでもコーデックスで議論されてきている。2012年3月には、米国、カナダ、ブラジルなどGM作物の輸出国を中心とする15カ国が、低レベル汚染(LLP)容認を求める共同声明を発表している。昨年来、反GM作物・食品の姿勢が明確になってきたロシアは、この時点では、この共同声明に加わっている。

 カナダは、試験栽培のGM亜麻が流出し混入した結果、EUや日本の輸入禁止を受け、大きな損害を被ったとされる。また、一昨年には、中国は、未承認品種の混入を理由に100万トン以上の米国産トウモロコシの輸入を拒否している。

 これまで明らかになっていないが、TPP交渉などで米国などのGM作物輸出国から、こうしたGM食品への低レベル汚染を認める要求が出ている可能性もある。

 人の健康に関わる問題であり、少なくとも低レベルといえども未承認品種の混入を認めるべきではない。CBANの非難声明は当然である。

 日本では、輸入飼料について未承認GM品種の1%までの混入を認めている。


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