最終更新日:2015年8月27日
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[農薬]
■欧州食品安全機関 ネオニコのミツバチへの危険性を確認

欧州食品安全機関(EFSA)は8月26日、ネオニコ系農薬のイミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサムについて行ってきた、マルハナバチを含むミツバチ類へのリスク評価の一部を公表した。EFSAは、3種類のネオニコ系農薬の葉面散布が、ミツバチ類にとって大きな危険があることを確認したとしている。これら3種類のネオニコ系農薬は、一部を除き2013年12月から2年間の使用禁止とし、15年12月までに結論を出すとしていた。
EFSAは発表で、これら3種のネオニコ系農薬の葉面散布について、それぞれに認可された用途において、ミツバチ類にとって大きな危険が確認されるか、除外できなかったとした。また、情報不足により、リスク評価を完了できなかったともしている。
EFSAの調査により、イミダクロプリドなど3種類のネオニコ系農薬が、完全に安全とはされなかった。これにより、少なくとも、ミツバチ類へのリスクの大きな作物と用途に関しては使用禁止が継続されると思われる。その一方で、リスクが低いとされる作物と用途については、使用再開の可能性が出てきたようだ。
・EFSA, 2015-8-26このEFSAの発表を受けてグリーンピースは8月26日、3種類のネオニコ系農薬の散布がミツバチにとって有害であるとの結論であり、現在使用が認められている作物と用途への禁止の拡大に向けてEU当局への圧力を強める、とする声明を発表した。
グリーンピース・ジャパンも27日、「ミツバチによる花粉媒介に依存する農産物の多い日本でも、農と食の安全のため、規制へと踏み切ることを求める世論が高まっていくはず」とし、「子ども・ミツバチ保護法」づくりと、有機農業など生態系農業の推進を働きかけるとする声明を発表した。
・Greenpeace EU Unit, 2015-8-26・グリーンピース・ジャパン, 2015-8-27
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