最終更新日:2015年9月11日
2015年
 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年
 17年 18年 19年

2015年9月
12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2015年9月の記事
2015.09.23 No.688
2015.09.22 No.687
2015.09.12 No.686
2015.09.11 No.685
2015.09.07 No.684
2015年8月の記事
2015.08.30 No.683
2015.08.27 No.682
2015.08.10 No.681
2015年7月の記事
2015.07.31 No.679
2015.07.15 No.678
2015.07.08 No.677
2015.07.07 No.676
2015年9月

2015.09.11 No.685
[農薬]
■米国:ネオニコ系農薬スルホキサフロルの認可無効判決
イメージ:ミツバチ By Ken Thomas
By Ken Thomas

 米国の巡回控訴裁判所は10日、ダウ・アグロサイエンスの新しいネオニコ系農薬であるスルホキサフロルについて、2013年5月の米国環境保護庁(EPA)の認可を、連邦法(Federal Insecticide, Fungicide, and Rodenticide Act)に違反するとして、認可無効の判決を下した。この結果、EPAが再認可するまで使用が禁止されることになる。この裁判は、米国の米国蜂蜜生産者協会( American Honey Producers Association )など養蜂関係4団体と個人が、環境保護庁とダウ・アグロサイエンスを訴えていたもの。

 判決は、ミツバチに非常に有毒であるとする研究があるにもかかわらず、環境保護庁が適切な影響評価を行っていなかった、として認可を無効とした。

 ダウ・アグロサイエンスは10日、判決が承服できないとする短い声明を発表した。声明では、スルホキサフロルの認可維持にEPAに協力するとし、判決に異議申し立てなど可能な手段も考慮するとした。

 この裁判を支援してきたEarth Justiceや食品安全センターなどは「勝利」として歓迎を表明している。

 欧州食品安全庁(EFSA)は2014年5月、スルホキサフロルの評価を公表し、屋外で使用した場合、ミツバチへの高いリスクは排除できないとしている。

 日本でも14年10月、食品安全委員会の審査が終わり、一日摂取許容量(ADI)と急性参照用量(ARfD)が設定された。現在、厚労省で、作物ごとの残留基準値の設定が行われており、9月10日、農薬・動物用医薬品部会で答申(案)が示された。このあと、パブコメなどを経て正式に設定されることになる。

 このスルホキサフロルは、日本では日産化学が開発を行ってい る。日産化学は、日本におけるラウンドアップの販売元でもある。

 ・判決文 

 ・Earth Justice, 2015-9-10
 ・Daw Agroscience, 2015-9-10
 ・EFSA, 2014-5-21
 ・食品安全委員会, 2014-10
  評価書

 ・厚労省
カテゴリー
よく読まれている記事