『敗戦70年目の百姓宣言』賛同者募集が始まる
「平和安全法制」という名の「戦争法案」の参議院での審議が始まったが、敗戦から70年を経て、百姓が再び戦争に借り出されることを拒否する『敗戦70年目の百姓宣言』の賛同者募集が始まっている。この宣言は、先の侵略戦争では“殺す側”の兵士として駆り出され、戦後の経済成長に翻弄された農民の歴史を振り返り、それでも「百姓の創造と抵抗」は深まり広がっているとして、「私たちは憲法を壊す戦争法案(安保法案)をただちに廃案・廃止」することを要求している。
パンフレットを発刊
米の検査規格の見直しを求める会はこのほど、カメムシ斑点米とネオニコチノイド系農薬に焦点を当てたパンフレット『知っていますか? 斑点米と農薬とミツバチ大量死』を発刊した。未熟な米をカメムシが吸ったあとが黒く残り、等級落ちの原因となる斑点米(着色粒)となることから、カメムシ防除のためとして、農水省は農薬の使用を推奨している。農水省はまた、水田で使用されるネオニコチノイド系農薬がミツバチの大量死の原因であることも認めている。世界的にはネオニコ系農薬に対する規制が強化されている中で、緩和に動く日本の農薬行政の背景にある斑点米と農薬の関係を分かりやすく解説している。同会は2007年より、米の検査規格から着色粒規格の削除を求めている。
カナダ・バイオテクノロジー行動ネットワーク(CBAN)は7月7日、未承認遺伝子組み換え食品の低レベル汚染(LLP)を認めるとするカナダ保健省の新たな方針に対し、「例外を作るべきでない」と非難する声明を公表した。
英国・ロザムステッド研究所は6月25日、試験栽培を行ったアブラムシ耐性遺伝子組み換え小麦が失敗であったと発表した。このGM小麦は、アブラムシが忌避するフェロモンを作り出すことで、アブラムシによる被害をさけようとしたもの。実験室では十分なフェロモンを作ったが、試験栽培では差がなかったとしている。
グリーンピース・ジャパンは7月7日、全国の私立幼稚園を対象に、無農薬食材の給食に関するアンケート結果をまとめた冊子『ハッピーランチガイド』(関東地方版)を発表した。このガイドは、全国の私立幼稚園を対象にした、農農薬の安全な給食の導入に関するアンケートを取りまとめたもの。有機給食を実施しているエイビイシイ保育園(東京都新宿区)と、消費者参加型の有機農場・なないろ畑農場(神奈川県大和市)の事例も合わせて掲載している。グリーンピースは、幼稚園などで無農薬の食材を使った給食を導入することで、農薬リスクに弱い子どもたちに安全な食を提供するとともに、有機農業や自然農法などの農薬を使わない「生態系農業」を拡大につなげていきたいとしている。
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