最終更新日:2016年04月23日
2016年
2016年4月
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2016年4月の記事
2016.04.29 No.698
2016.04.26 No.697
2016.04.23 No.696
2016.04.19 No.695
2016.04.15 No.694
2016年2月の記事
2016.02.27 No.693
2016年1月の記事
2016.01.21 No.692
2016.01.18 No.691
2016年4月
2016.04.23 No.696
[農薬]
■米国家庭用農薬メーカー ミツバチ保護で脱ネオニコ宣言
米国の家庭用農薬メーカーのScottsMiracle-Gro社は4月12日、同社の芝生や園芸用農薬(オルト・ブランド)から、ミツバチ保護のために、ネオニコ系農薬(イミダクロプリド、クロチアニジン、ジノテフラン)を、2017年までに排除すると発表した。
この決定に関し同社は声明で、ミツバチとそのほかの受粉媒介動物の受けうる脅威を慎重に考慮した結果だとしている。その上で、この決定が業界リーダーとしての責任であり、他社が同じようにネオニコ排除に続くように呼びかけた。
同社は、環境保護団体などからなるミツバチなどの受粉媒介動物保護団体のPollinator Stewardship Councilと共同して、消費者向けのプログラムを展開するという。また、政府機関に対し、消費者が効果的に非ネオニコ系農薬を選択できるようなラベル表示を認めるように求めた。
米国ではネオニコ系農薬に関する風当たりが強くなっている。昨年4月には、環境保護庁が4種類のネオニコ系農薬について新規の用途登録や変更を中止、ポートランド市が市有地でのネオニコ系農薬の使用を禁止、ホームセンター大手のロウズが全ての商品から段階的にネオニコ系農薬を排除すると宣言など、官民上げて脱ネオニコ系農薬の動きが顕著になっていた。ScottsMiracle-Gro社の決定は、こうした脱ネオニコの動きが、本丸の農薬メーカーにまで及んだということだ。
ScottsMiracle-Gro社は、ラウンドアップも取り扱っている、売上げ年間30億ドルの米国家庭用農薬のトップメーカーとのこと。日本での販売は不明だが、世界的に販路があるとしている。
・ScottsMiracle-Gro, 2016-4-12【関連記事】
No.656 米国EPA ネオニコ系4農薬の新規登録を凍結
No.658 米国ポートランド市 市有地でのネオニコ系農薬使用禁止
No.659 米国ホームセンター大手 4年でネオニコ排除を約束
カテゴリー
よく読まれている記事
- ネオニコ系国内出荷量 21年度3.8%増 第二世代は63%増
- 有機農業は排外主義に与しない 参政党に反対する農民と市民が声明
- 冊子『スルホキサフロル 新しいネオニコチノイド系農薬』刊行のお知らせ
- ネオニコ系イミダクロプリド 自閉スペクトラム症様の視知覚障害を引き起こす
- 厚労省:グリホサートの残留基準値を大幅緩和を告示
- メキシコ GMトウモロコシ栽培を禁止 24年までに輸入も段階的に禁止
- 東アジアは農薬のホットスポット 日本はトップ5
- 農薬再評価 ネオニコとグリホサートなど優先14品目を告示
- 米国産ジャガイモ 輸入規制緩和 ポストハーベストも認める
- 輸入小麦の残留グリホサート 豪州産の検出率急増