最終更新日:2016年05月20日
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2016.05.20 No.699
■カナダ:米国に続きGMサケを承認
イメージ:サケの切り身
By Jill Siegrist

 カナダ保健省は5月19日、アクア・バウンティの開発した遺伝子組み換えサケは、ヒトに対して「安全」であり、他の養殖サケと同じだ、として承認したと発表した。昨年11月の米国FDAの承認に続くもので、カナダとしては初めてのGM動物となる。米国は承認したものの、まだ輸入を認めてはいない。

 遺伝子組み換えサケに反対してきたカナダ・バイオテクノロジー行動ネットワーク(CBAN)は、カナダが義務的な表示なしに承認し、流通を認めたことについて、「少なくとも、消費者が選択をすることができるように、政府はすべての遺伝子組み換え食品の義務的な標識化をすぐに実施すべき」とするコメントを発表した。先に承認している米国はGMサケの表示について「考慮」しているが、その結論が出ておらず輸入を認めていない。

 カナダでは、遺伝子組み換え食品に対する消費者の懸念が大きい。意識調査によれば、88%が遺伝子組み換え食品の義務的表示を求め、45%はGMサケを食べないとしているという。米国では、大手食品スーパーなどは、GMサケに反対する消費者の運動に応え、販売しないと宣言している。

 GMサケを開発したアクア・バウンティは、カナダで孵化させ、パナマで養殖するとし、GMサケが環境中に出ることはないとしている。しかし、一度環境中に逃げ出した場合、野生のサケは十数世代で絶滅するとする推計もあり、環境影響が懸念されている。

 日本には、まだ承認申請は出されていない。しかし、加工品として紛れ込んだ場合はほとんど分からなくなることは確実。少なくとも流通で表示を「考慮」している米国より、表示なしのカナダからの加工輸入品の方が紛れ込む可能性が高くなるのではない か。

 ・Helth Canada, 2016-5-19  ・CBAN, 2016-5-19
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