最終更新日:2016年05月22日
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2016年5月

2016.05.22 No.701
■米国の有機セクター 売上433億ドルを記録
 毎年10%近い成長
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有機のイチゴ

 米国オーガニック・トレード協会(OTA)は19日、年次報告書を公表し、2015年度の米国の有機製品の売上が、前年の391億ドルから42億ドル増の433億ドルに達したと発表した。

 有機食品の売り上げは前年比11%増の397億ドル、非食品有機製品が13%増の36億ドルであったとしている。内訳は以下。

・野菜・果物  144億ドル(+11%)
・乳製品     60億ドル(+10%)
・スナック食品  23億ドル(+14%)

 OTAは、全米で販売される食品の5%が有機食品だと推定している。米国の有機製品の売上433億ドルは、モンサントの売上にも匹敵する規模にまで急成長している。

 ・Organic Trade Association, 2015-5-19

 米国では有機農産物など有機関連製品が成長セクターとなっている。米国農務省の統計では、2010年以降、売上高は右肩上がりで、コンスタントに10%近い成長を続けている。

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USDA Economic Research Service:U.S. organic food sales reached $28 bilion in 2012

 この成長を反映して、ジャンクな遺伝子組み換え作物を大量に輸出する一方で、有機農産物も大量に輸入しているのが実情だ。2013年の有機農産物の輸入額は約14億ドル。その中には、トウモロコシなどの穀類約1億ドル、油糧用大豆約1億ドルが含まれている。

 こうした有機セクターの成長の背景には、NON−GM認証製品の売上げの急増など、GM食品に象徴されるようなジャンクな食品への消費者の懸念と、それに対する米国食品大手のGM離れや積極的な有機農産物の使用などが進んでいるという状況がある。米国の「食」には二つの顔がある。

 ・USDA Economic Research Service
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