最終更新日:2016年07月01日
2016年
2016年7月
最近の記事
2022.12.29 No.1152
2022.12.25 No.1151
2022.11.30 No.1150
2016年7月の記事
2016.07.31 No.718
2016.07.30 No.717
2016.07.27 No.716
2016.07.17 No.715
2016.07.13 No.714
2016.07.09 No.713
2016.07.08 No.712
2016.07.07 No.711
2016年6月の記事
2016.06.30 No.710
2016.06.23 No.709
2016.06.21 No.708
2016.06.18 No.707
2016.06.17 No.706
2016.06.07 No.705
2016.06.01 No.704
2016年5月の記事
2016.05.31 No.703
2016.05.28 No.702
2016.05.22 No.701
2016.05.21 No.700
2016.05.20 No.699
2016年7月
2016.07.07 No.711
[遺伝子組み換え]
■相次ぐ未承認GMパパイヤの検出 氷山の一角か
厚労省は7月5日、今年で8件目となる未承認遺伝子組み換え成分の検出を公表した。検出された製品は、2件のオーストラリア産の果肉入りクリームチーズで、使用されたパパイヤが未承認だったとしている。見つかった組み換え成分は、タイ産のGMパパイヤから見つかるPRSV−SCだったとしている。
今年1月以来、パパイヤ加工品などから未承認遺伝子組み換えパパイヤが見つかるケースが相次いでおり、延べ8件となっている。製品原産国はタイが4件、オーストラリア2件、中国とベトナムが各1件となっている。
組み換えDNAの種類では、タイ産から見つかっているPRSV−SCが6件、ベトナム産産と中国産から見つかっているPRSV−HNが2件である。多くは、冷凍パパイヤやパパイヤのシロップ付けのような、パパイヤが原料として明示された製品である。7月5日に公表されたオーストラリア産のケースでは、果肉入りクリームチーズのパパイヤが未承認のPRSV−SCであったという。製品名からは、パパイヤが使われているとは分からないような製品だった。
2013年7月以降、今年7月までの3年間で22件の未承認の遺伝子組み換え成分が見つかっている。そのうち19件がパパイヤで占められている。タイでは2004年7月、東北部のコンケン県の農家でリングスポット・ウイルス抵抗性遺伝子組み換えパパイヤが栽培されていた、とグリーンピースが発表している。試験栽培を行っていた研究所から種子が流出していたとみられていた。
・厚労省 違反事例 2016年7月 [Excel]
多くは輸入業者の自主検査で見つかっているが、輸入食品のうち検査されるものが10%足らずという検査体制では、これらの未承認の遺伝子組み換え成分が見つかったケースは氷山の一角の可能性がある。
未承認遺伝子組み換え成分の見つかった輸入食品(2016年1月〜)
※1:MELON & MANGO FRUIT CREAM CHEESE
※2:APRICOT & ALMOND FRUIT CHEESE
公表日 | 品 名 | 生産国 | 組み換えDNA |
2016.01.12 | 冷凍パパイヤ | 中国 | PRSV-HN |
2016.01.19 | シロップ漬け | タイ | PRSV-SC |
2016.02.23 | シロップ漬け | タイ | PRSV-SC |
2016.03.07 | シロップ漬け | タイ | PRSV-SC |
2016.05.27 | シロップ漬け | タイ | PRSV-SC |
2016.06.16 | 冷凍パパイヤ | ベトナム | PRSV-HN |
2016.07.05 | クリームチーズ※1 | オーストラリア | PRSV-SC |
2016.07.05 | クリームチーズ※2 | オーストラリア | PRSV-SC |
※2:APRICOT & ALMOND FRUIT CHEESE
【関連記事】
No.691 中国産冷凍パパイヤから 未承認GMパパイヤ検出
カテゴリー
よく読まれている記事
- ネオニコ系国内出荷量 21年度3.8%増 第二世代は63%増
- 有機農業は排外主義に与しない 参政党に反対する農民と市民が声明
- 冊子『スルホキサフロル 新しいネオニコチノイド系農薬』刊行のお知らせ
- ネオニコ系イミダクロプリド 自閉スペクトラム症様の視知覚障害を引き起こす
- 厚労省:グリホサートの残留基準値を大幅緩和を告示
- メキシコ GMトウモロコシ栽培を禁止 24年までに輸入も段階的に禁止
- 東アジアは農薬のホットスポット 日本はトップ5
- 農薬再評価 ネオニコとグリホサートなど優先14品目を告示
- 米国産ジャガイモ 輸入規制緩和 ポストハーベストも認める
- 輸入小麦の残留グリホサート 豪州産の検出率急増