最終更新日:2016年08月13日
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2016.08.13 No.725
■ブラジル:米国産GMトウモロコシ輸入へ 飼料用の需給が逼迫
cotton_india.jpg on Flickr
飼料用トウモロコシ / Emily on Flickr

 米国農務省海外農業局(FAS)によれば、飼料用トウモロコシの国内供給が難しくなったブラジルが、米国から遺伝子組み換え(GM)トウモロコシを輸入の見込みだという。ブラジルは世界第3位のトウモロコシ生産国であり、年間3500万トンを輸出(15年)する世界第2位の輸出国でもある。

 ブラジルでは通貨レアル安により、主に国内向けであった夏播きトウモロコシの多くが輸出に向けられた結果、飼料用の需給が逼迫し、養豚・養鶏向けの飼料用トウモロコシの国内価格が上昇していた。

 6月に入り夏播きトウモロコシの収穫が始まり、一時的に価格は下がった。この時点では、GM品種の混入懸念もあり、米国からの輸入にはストップがかかったとブルームバーグが報じていた。しかし、天候不順により予想より収量が少なく、価格は7月から再びに上昇に転じていた。

 ブラジルは29品種のGMトウモロコシを承認。43品種が承認されている米国からの輸入は、未承認品種の混入が懸念されていた。このため、ブラジル農務省は8月3日、米国からGMトウモロコシを輸入するために、全国バイオセイフティ技術委員会(CTNBio)に許可を求めると発表した。9月1日に予定される同委員会の会合で承認されれば、9月から11月にかけて輸入が始まる模様だという。

 ブラジルは1月から、主にアルゼンチンとパラグアイから50万トンを輸入している。ブラジルはすでに、南米南部共同市場(Mercosur)以外の国からの輸入関税をゼロにしている。しかし、今年の干ばつがトウモロコシ収量の低下をもたらし、2017年までに在庫がなくなる可能性があるという。

 ・USDA:Foreign Agricultural Service, 2016-8-4
 ・Bloomberg, 2016-6-8

 ※南米南部共同市場:1995年1月に発足したブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイの4か国で構成される共同市場。メルコスルともいう。

 ブラジルは、米国、中国に次ぐ世界第3位のトウモロコシ生産国で輸出国でもある。ブラジルは2015年、8500万トンを生産し、3450万トンを輸出したが、今年の収穫見通しは7000万トン、輸出も1850万トンに落ちると予想され、輸入は150万トンと見込まれている。ブラジルのトウモロコシの86%は、すでにGM品種だという。日本は約1500万トンのトウモロコシを輸入しているが、その80%は米国であり、ブラジルからは230万トン(16%)を輸入している。その多くはGM品種と思われる。

 ・農水省, 2016-7-31

 農畜産業振興機構によれば、日本にとってブラジルは、輸入ブロイラーの最大供給国で、2015年に輸入の53万トンの77%、約41万トンをブラジルから輸入している。ブロイラーの国内生産は153万トンであり、ブラジル産は国内需要の約2割を占めている。

 ・農畜産業振興機構, 2016-8-5

 ブラジルでの飼料需給の逼迫が続き、飼料価格が高止まりすれば、日本の鶏肉価格にも影響が出てくるかもしれない。

 ブラジル産を含めて国産のブロイラーも、その飼料の多くはGMトウモロコシと思われる。年間1500万トンのトウモロコシを輸入する日本では、GM品種でない飼料の入手は難しいのが実情だ。