最終更新日:2016年08月15日
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2016年8月

2016.08.15 No.727
■米国マクドナルド ヒト用抗生物質不使用鶏肉に切替え
cotton_india.jpg on Flickr
ブロイラー / USDA on Flickr

 抗生物質を使用しない鶏肉への転換に取り組んでいた米国マクドナルドは8月1日、予定を1年近く前倒して達成したと発表した。また、いくつかのメニューで人工甘味料、合成香料、合成保存料を排除したとしている。米国消費者の健康志向に配慮した試みという。北米限定とはいえ、ジャンクフードが大きく変わろうとしている。

 米国マクドナルドは昨年3月、使用する鶏肉の全量を抗生物質不使用のものへ、17年3月までに切り替えると発表。昨年9月には、米国とカナダで使用する卵の全量を、10年以内に平飼いの卵に切り替えると発表していた。米国マクドナルドは今年4月には、合成保存料不使用のチキンマックナゲットを一部店舗で提供を始めたと明らかにしていた。

 ・McDonald's USA, 2016-8-1  ・Reuters, 2016-4-27

 米国マクドナルドによれば、使用を取りやめたのはヒト用の抗生物質で、鶏用の抗生物質は使用されるとしている。米国では食品医薬品局(FDA)などが、畜産現場での抗生物質の過剰使用を止めるように呼びかけているという。米国では今年5月、あらゆる抗生物質が効かないスーパー耐性菌の感染者が確認されている。

 ・ロイター, 2016-5-27

 米国大手食品企業が、米国の消費者の健康志向、安全重視の意識を背景として、人工甘味料や合成着色料、合成保存料、遺伝子組み換え食品、抗生物質などを排除しようとしている。この動きが確かな流れとなってきているのは間違いないところ。しかしこうした動きは、米国だけ、あるいはカナダを含む北米に限定されていて、世界的に展開する動きにはなっていない。米国は遺伝子組み換え作物を大量に輸出する一方、有機農産物など「安全」で「高品質」の農産物の輸入を増大させ、「一国健康主義」とでもいうような状況となっている。

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