ノーベル賞受賞者107人が、グリーンピースに対して遺伝子組み換え生物への反対、特にゴールデンライスへの反対運動の中止を求める公開状を送ったと報じられた。日本人では、2014年に青色LEDで受賞した天野浩氏(名古屋大学教授)が署名している。
英国の国民投票後、離脱派の「約束」が反故にされるケースが明らかになり、再投票を求める署名が300万人以上に達したという。英国の農民への補助金も反故にされた一つだと、英国紙のガーディアンが報じている。英国は、年30億ポンドをEUから農業補助金として受け取っていたが、代わりの財源は不明だという。EU離脱が決まってから、反故となる約束が次々と明らかになる英国の状況は、離脱派の「詐欺」といっても過言ではない。
厚労省は6月7日、ネオニコチノイド系農薬の一つチアメトキサムの残留基準値の緩和を官報に掲載した。日本では登録のない玉ねぎの輸入に関しての申請に対応したもの。申請以外のトウモロコシ、その他なす科野菜、アボガドも、国際基準(コーデックス)に合わせる形で緩和した。
モンサントの除草剤ラウンドアップの主成分であるグリホサートの登録期限を6月末に控えたEU委員会は6月6日、新たに12ヶ月から18ヶ月の暫定的更新を常設委員会に提案したが、またしても特定多数を得らなかった。これによりEU委員会は、ハイレベルのメンバーによる上訴委員会に暫定更新の承認を託した形となった。しかし、ドイツ、フランスなどの登録更新反対の姿勢は変わっていない模様で、ますますグリホサートの登録失効の可能性が強くなってきた。
戦後の高度経済成長は、耕運機やトラクターなどの農耕用機械が広くいきわたった結果、千年以上つづいてきたであろう、牛や馬を使って耕運する馬耕・牛耕は、わずか数十年で廃れた。同時に林道整備と作業の機械化により、馬を使って山から木を運び出す馬搬(ばはん)も廃れた。馬搬の馬方(うまかた)は、もはや全国に数名を残すのみという。岩手県にはわずか二人。遠野の馬方の見方芳勝さん(74歳)と、弟子の岩間敬さん(38歳)の二人に焦点を当てたドキュメンタリーが完成し、この3月公開された。
毎日放送は6月13日、奈良県立医科大学の講師が3年間にわたって、遺伝子組み換え大腸菌を不活化処理せず下水に垂れ流していたと報じた。この報道を受けて同大学は16日、経過とともに、問題のGM菌は死滅し、環境に影響することはないとする報告書を公表した。翌17日には、田辺三菱製薬の子会社バイファが4年4ヶ月にわたって、遺伝子組み換え酵母菌を不活化処理を完全にせずに下水に流していたとして厚労省が厳重注意したと発表した。どちらのケースも、最低限の法的規制すら守らなくてもよいという、遺伝子組み換えに携わる関係者のモラルの低下を示している。
国立環境研究所は6月3日、妊娠期から授乳期に至る発達期にネオニコ系農薬の一つのアセタミプリドに曝露された雄マウスは、成長後不安行動異常などの各種行動異常を示すことを明らかにしたと、スイスの専門誌に発表した。ネオニコ系農薬の害は、ミツバチ減少の原因物質として懸念されているが、人の健康にも悪影響をもたらすものとして考える必要がある。
グリーンピースは5月31日、大手スーパー6社と関東の1つの生協のオーガニック度ランキングを発表した。あわせて、2020年までに半分以上の商品に有機商品の導入を消費者とともに求める「Goオーガニック」署名を始めた。発表されたランキングのトップは、コープネット事業連合(会員数約300万人)で、以下イオン、イトーヨーカードー、ライフが続いた。ユニーと高級スーパーの成城石井、東海北陸中心のバローはオーガニック度はほとんどダメ、という残念な結果だったという。
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