最終更新日:2017年1月19日
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■欧州食品安全機関 グリホサート試験データを「公開」

RoundUp Monsanto / Mike Mozart者 / Flickr
欧州食品安全機関(EFSA)は昨年12月9日、グリホサートの試験データを公開を求めていた欧州議会議員などに「シェア」したと発表した。しかし「開示」を受けたNGOの欧州企業監視所(CEO)は、企業機密保護への懸念から、そのデータは「編集された」ものだったと指摘している。EFSAは昨年9月末、データの「開示」を予告していた。
EFSAは12月9日の声明で、情報公開に十分に対応していて、(編集された)データで十分にグリホサートの評価が可能だと述べている。一方、「開示」を受けた欧州企業監視所は「本当に十分なのか」と疑問を述べている。加えて、EFSAにより「公開」された約2800ページの試験データはPDFであり、電子的な処理のできない形式であり、再検証の際に間違いが起きる可能性があり問題だと指摘している。
欧州企業監視所によれば、「公開」されたデータの一つは、日本のアリスタライフサイエンスによるものだという。アリスタ社は2001年にトーメンとニチメンによって設立されたが、15年に米社に買収されている。
・EFSA, 2016-12-9 ・Corporate Europe Observatory:CEO, 2016-12-14● 欧州議会議員 完全開示を求める
グリホサートの試験データの「開示」を受けた、欧州議会内会派の欧州緑グループ・欧州自由連盟(Greens/EFA)の議員4名は1月10日、EFSAに対してグリホサートの承認に関するデータへの完全なアクセスを求める要請書を送ったと明らかにした。EFSAが開示したデータは、編集された限定的なもので、内容的にも再検証に不足するものだったと指摘している。
・Greens/EFA, 2017-1-11 ・Heidi Hautala 他, 2017-1-10欧州企業監視所の指摘や、欧州緑グループ・欧州自由連盟が完全なアクセスを求めているように、「編集」されない再検証可能な生のデータでなければ「公開」したことにはならない。
【関連記事】 No.748 欧州司法裁判所 農薬評価データの全面開示を認める決定
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