最終更新日:2017年2月7日
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■成長続くEUの有機農業
EU有機認証マーク
EU委員会の発表によれば、EU域内の有機農業は有機需要の高まりに伴い、圃場面積、登録農家数ともに大きく増えているという。EU28か国の認証有機圃場は、2015年には1100万ヘクタールに達し、2010年からの5年間で約200万ヘクタール、約21%増えた。有機圃場面積はEU域内の圃場の約6%を占める。また有機農家は、前年比5.5%増の27万人余りとなったという。15年度末、日本の認証有機圃場は約1万ヘクタールで、圃場全体の約0.2%ほどにすぎない。EUの有機農業の大きさは、日本の約1千倍。欧州の有機農業の大きさがよく分かる。
・EU, 2016-10-25
2010年からの5年で、オランダ(1800ヘクタール、4%減)と英国(20万ヘクタール、29%減)を除き、有機圃場面積は増加している。英国とは対照的に、フランスは51万ヘクタール、イタリアが38万ヘクタール、スペインが35万へクタール増加した。増加率でみると、ブルガリアとクロアチアが3.6倍に急増している。その結果、スペイン、イタリア、フランス、ドイツのトップ4か国で、EUの有機圃場の53%を占めている。
国別の有機圃場比率では、オーストリアの20%を先頭に、スウェーデンなど6カ国が10%を超えている。
EU委員会の発表では市場規模には触れられていないが、スイス有機農業研究所(FiBL)と国際有機農業運動連盟(IFOAM)による統計(2016年版)によれば、2014年のEUの有機食品の売上高は239億ユーロ(約3兆円)。米国の270億ユーロ(約3兆4千億円)にほぼ匹敵する規模となっている。また、2010年から14年にかけて年平均8%の割合で急成長している。
・FiBL、2016-4
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