最終更新日:2017年5月8日
2017年

9月
10月
11月
12月

 07年 08年 09年 10年 11年
 12年 13年 14年 15年 16年

2017年5月
123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031
最近の記事
2017.08.15 No.844
2017.08.12 No.843
2017.08.10 No.842
2017年5月の記事
2017.05.31 No.815
2017.05.29 No.814
2017.05.27 No.813
2017.05.26 No.812
2017.05.25 No.811
2017.05.24 No.810
2017.05.19 No.809
2017.05.18 No.808
2017.05.17 No.807
2017.05.13 No.806
2017.05.11 No.805
2017.05.10 No.804
2017.05.10 No.803
2017.05.10 No.803
2017.05.08 No.802
2017.05.07 No.801
2017.05.04 No.800
2017.05.02 No.799
2017.05.01 No.798
2017年4月の記事
2017.04.30 No.797
2017.04.29 No.796
2017.04.28 No.795
2017.04.27 No.794
2017.04.26 No.793
2017.04.18 No.792
2017.04.15 No.791
2017.04.14 No.790
2017.04.13 No.789
2017.04.12 No.788
2017.04.06 No.787
2017.04.04 No.786
2017年5月

2017.05.08 No.802
■台湾 輸入食品違反は残留農薬過多の日本産シソとミカンと特記
mikan-2_s.jpg

 台湾・衛生福利部食品薬物管理署は先ごろ、2016年の輸入食品検査統計を発表した。不合格の上位には、日本産のシソやミカンが入っていると注記で指摘した。いずれも残留農薬が、日本より厳しい台湾の残留基準値を超えていることによる。日本では問題にならない残留値でも違反となっている。この違反状況は、日本の残留農薬の様相の一端を知る手がかりになる。

 発表によれば、検査した約5万3千件(検査率7.8%)のうち残留農薬や重金属などの基準値オーバーにより915件が違反したとしている。中でも生鮮冷蔵冷凍野菜は5.89%、生鮮冷蔵冷凍果物は3.38%が基準値をオーバーした。違反の多い品目として、日本のシソの葉とミカンを挙げている。

 台湾・食品薬物管理署は毎月の違反事例をまとめて公表している。このデータを日本の食品安全委員会がデータベースに登録している。このデータによれば、2016年に日本産の野菜、果物、茶、米などで、台湾の残留農薬基準値を超えた件数は34品目100件に上る。

 残留農薬が基準値オーバーとして検出された食品は、一つの品目でも複数の農薬が検出される場合もあり、延べ144件、検出された農薬は40種類に達している。中でもネオニコチノイド系が延べ38件と約4分の1をしめ、日本での出荷量トップのジノテフランが延べ28件と群を抜いて多い。台湾で違反の多いシソの葉、ミカン、茶は、国内での使用も多いにもかかわらず、緩い日本の残留基準値により表ざたにならないだけだろう。

 ● 違反の多い品目
品  目 違反件数 検出農薬延べ種類
シソの葉(大葉) 13 32
ミカン 16 34
15 21
 ● 検出された農薬
農 薬 種 別 種類数
殺菌剤 12
殺ダニ剤
殺虫剤 24
 うち ネオニコチノイド系
    有機リン系
    ピレスロイド系

 ・衛生福利部食品薬物管理署, 2017-4-12  ・フォーカス台湾, 2017-4-14

 台湾の輸入食品の残留基準値オーバーは、同署の公開しているデータベースで検索できる。国別、品目別、検索期間指定が可能となっている。日本の場合、月ごとにエクセルファイルで公開という遅れた状況にある。

 ・衛生福利部食品薬物管理署
※検出農薬詳細
● 殺虫剤
 ジノテフラン、クロチアニジン、チアクロプリド、アセタミプリド、イミダクロプリド、フィプロニル、エチプロール、シラフルオフェン、シフルトリン、フルバリネート、クロマフェノジド、ピリミカーブ、フルフェノクスロン、フェンブタチンオキシド、メチダチオン、EPN、フェントエート、トルフェンピラド、クロルフェナピル、フロニカミド、スピロテトラマト、スピネトラム、スピノサド、クロラントラニリプロール
● 殺ダニ剤
 ビフェナゼート、シフルメトフェン、ピリダベン、ヘキシチアゾクス
● 殺菌剤
 ボスカリド、イプロジオン、ピラクロストロビン、ミクロブタニル、クレソキシムメチル、テブコナゾール、クロロタロニル、シアゾファミド、アゾキシストロビン、フルアジナム、フルジオキソニル、アミスルブロム

輸出先の残留基準に合わせるように指導する農水省

 農産物の輸出を増やそうと力を入れている農水省はこれまでに、イチゴと茶について、輸出先の残留農薬基準に合わせた農薬使用を行うようにマニュアルを作成し、産地での説明会を開いて「指導」している。ミカン、リンゴ、ナシ、茶については、アジアや欧米各国の農薬残留基準値の比較データをまとめている。

 ・農水省

 残留農薬基準が厳しい国に向けた栽培ができるのであれば、わざわざ輸出することなく、「農薬に厳しい2-12-1国基準をクリア」と差別化して国内で販売すればいいはずだが、そうした話はトンと聞かないのはなぜだろうか。

【関連記事】