最終更新日:2017年7月21日
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2017年7月

2017.07.21 No.837
■厚労省:遺伝子組み換えジャガイモを承認
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 厚労省は7月20日、シンプロット社のアクリルアミド低減遺伝子組み換えジャガイモを安全として承認した。これにより食品として承認された遺伝子組み換え作物は312品種となる。この遺伝子組み換えジャガイモは、生物多様性での申請がないところから、冷凍品などの形で輸入され、フライドポテトや惣菜に加工され、主に表示が不要の外食産業で使われるのではないか。

 今回承認された米国・シンプロット社の遺伝子組み換えジャガイモは、加熱時のアクリルアミドが少なくなるとともに、収穫時の打撲による黒斑が少なくなり収量歩留まりがよくなるというもの。この機能は、本来の遺伝子の発現を抑制するRNA干渉という遺伝子サイレンシング技術が使われている。米国・食品安全センターは、遺伝子サイレンシングの安全性がはっきりしていないと指摘し、懸念を表明している。

 ・厚労省, 2017-7-20

 この遺伝子組み換えジャガイモは、食品安全委員会が5月30日に「ヒトの健康を損なう恐れはない」とする評価を正式に決定していた。

 ・食品安全委員会, 2017-5-30

外食産業での表示は不要

 「遺伝子組換えに関する表示に係る加工食品品質表示基準」によれば、遺伝子組み換えジャガイモを使った加工食品には「ジャガイモ(遺伝子組み換え)」のような表示が義務付けられている。この規定により、シンプロットの遺伝子組み換えジャガイモを使った、ポテトスナック菓子を含む加工食品には遺伝子組み換え表示をしなくてはならない。

 しかし、外食産業で使用した場合には義務表示の対象外であり、表示しなくてもよい。こうした表示規定を考えると、シンプロットの遺伝子組み換えジャガイモは、冷凍品などの形で輸入され、フライドポテトや惣菜に加工されて外食産業で使われる可能性が大きいと思われる。

 米国では、マクドナルドなど大手外食産業は、このシンプロットの遺伝子組み換えジャガイモを使わないと宣言している。

 ● 義務表示対象の食品  別表2(第3条関係)抜粋
加 工 食 品 対象農産物
25 冷凍ばれいしょ ばれいしょ
26 乾燥ばれいしょ ばれいしょ
27 ばれいしょでん粉 ばれいしょ
28 ポテトスナック菓子/td> ばれいしょ
29 第25号から第28号までに掲げるものを主な原材料とするもの
ばれいしょ
30 ばれいしょ(調理用)を主な原材料とするもの
ばれいしょ
 ・消費者庁告示第7号, 2014-12-25
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