最終更新日:2017年9月22日
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2017.09.22 No.846
■浸透性殺虫剤タスクフォース 新たな知見盛り込む評価書2版を発表
European_Honey_Bee.jpg / Flickr
Honey Bee / autan / Flickr

 国際的な独立科学者グループの浸透性殺虫剤タスクフォース(TFSP)は9月19日、ネオニコチノイド系などの浸透性殺虫剤が世界的に生態系に深刻な影響を与えていると警告する『浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書』第2版の概要を明らかにした。論文は近く専門誌『Environmental Science and Pollution Research』に掲載されるという。

 評価書第2版は、2014年以降に発表された500余りの、浸透性殺虫剤のネオニコ系とフィプロニルに関する研究について分析した。対象には農薬メーカーが資金の提供元である研究も含まれているとしている。

 新たな論文評価により、ごく少量で毒性を表すネオニコ系殺虫剤は、分解しにくく、水溶性で土壌残留性が高く、地下水を汚染し、生物は土壌や水環境で持続的に曝される。このため、ネオニコ系農薬を使用することは、ミツバチだけではなく生物多様性に大きな影響を与え、食システムへの汚染を引き起こす可能性があると指摘している。

 この評価書について、TFSP副委員長のジャン・マルク・ボンマタン(フランス国立科学研究センター研究員)は、「今回の新たな知見は、浸透性殺虫剤の大規模使用、とりわけ種子処理剤としての予防的な使用を早急に中止する必要性を再確認するものである」とし、「これらの農薬の使用は環境面で持続可能な農業の実践に逆行する。農家に何ら利益をもたらさず、土壌の質を低下させ、生物多様性を損ない、水質を汚染する。もはやこの破滅への道を歩み続ける理由はない」と指摘している。

 ・アクト・ビヨンド・トラスト, 2017-9-20

 2015年に発表された『浸透性殺虫剤の生物多様性と生態系への影響に関する世界的な統合評価書』第1版は2015年、日本の研究者グループによる日本語訳が公開されている。

 ・ネオニコチノイド研究会

 今回の浸透性農薬タスクフォースと同様に、英国の研究者によるネオニコ系農薬の環境リスクに関する科学研究をまとめたレポート『ネオニコチノイド系農薬の環境リスク:2013年以降明らかになった証拠のレビュー』の日本語版も公開されている。

 ・グリーンピース
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