最終更新日:2017年10月19日
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2017.10.19 No.860
■国産鶏卵 フィプロニルは検出されず 農民連食品分析センターが自主検査
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鶏卵

 農民連食品分析センターは10月19日、国産の鶏卵8商品についてフィプロニルなどの残留農薬は検出されなかったと発表した。欧州では今年7月、鶏卵などから使用が禁止されている浸透性農薬のフィプロニルが検出され「エッグ・スキャンダル」として大きな問題になっていた。鶏卵のフィプロニルは、韓国や台湾でも見つかっていた。

 欧州の「エッグ・スキャンダル」の後、日本では、農水省や厚労省は輸入鶏卵への検査強化と、サイトにQ&Aを掲載する程度で、国産鶏卵の緊急検査などの目だった動きはなかった。厚労省が例年公表している食品中の残留農薬検査のまとめでも鶏卵のフィプロニルの検査結果はなかった。こうした状況に農民連食品分析センターは独自に、日本の鶏卵のフィプロニルを含む残留農薬について調査したもので、全卵と殻に分けて、別々に検査している。

 ・農民連食品分析センター, 2017-10-19  ・厚労省

 本来、国や都道府県で行うべき食品の安全に関する検査を、民間の検査機関がやらざるを得ない現状は、「食品の安全」がいかにお寒い状況にあることを示しているといえる。市販の鶏卵を検査してフィプロニルが見つかった韓国では、政府主導で、国内の全ての養鶏場について3日間で検査を完了させている。

検査拡大へ クラウドファンディングで支援を募る

 8商品のいずれからも残留農薬が検出されなかったことは、良かったとはいえ、国産の鶏卵全てが安全とはいい難い。農民連食品分析センターでは、40以上に検体数を増やして検査対象を拡げたいとしている。そのための研究調査費50万円の支援を、クラウドファンディングのReadyfor(レディーフォー)で10月23日から12月15日まで募るという。

 ・Readyfor
 ・問合せ先
農民連食品分析センター
〒173-0025 東京都板橋区熊野町47ー11
メール power8@nouminren.ne.jp

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