最終更新日:2017年10月27日
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■フランス グルホシネート(バスタ)の登録取消し
Bayer / Conan / Flickr
EUでグリホサートの農薬登録が大きな問題となっている中、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は除草剤グルホシネートの登録を取り消した、とロイターなどが報じた。健康リスク評価の結果だという。経過措置として販売は3ヶ月、農家の使用は9ヶ月の猶予がある模様。フランスは先ごろ、2022年までのグリホサート禁止の方針を明らかにしている。
グルホシネートをバスタの商品名で販売しているバイエルは、この決定に「残念に思う」とコメントしたという。
・Reuters, 2017-10-27 ・France Televisions, 2017-10-27グルホシネートはグリホサート(ラウンドアップの主成分)とおなじようなアミノ酸の合成を阻害することで植物を枯らせる除草剤である。日本では15種類のグルホシネート農薬が登録されている。
モンサントが除草剤グリホサート(ラウンドアップ)耐性の遺伝子組み換え作物を開発したように、バイエルもグルホシネート耐性遺伝子組み換えの大豆、ナタネ、トウモロコシなどを開発している。
今回の決定の大きな要因となったフランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)の評価の詳細は不明だが、グルホシネートの影響について木村―黒田純子氏らは2013年、『自閉症・ADHDなど発達障害増加の原因としての環境化学物質−有機リン系,ネオ二コチノイド系農薬の危険性』(『科学』7月号)で神経系への影響を次のように述べている。
除草剤グルホシネートはヒト脳で最も重要な興奮性神経伝達物質グルタミン酸の有機リン化合物である。故藤井儔子(帝京大学)らは,グルホシネートを投与したラットが激しく咬み合うなど攻撃性を増すだけでなく,母胎経由で曝露した仔ラットは,普通はおとなしい雌の仔ラットまでお互いに咬み合うなど易興奮・攻撃性を生じることを報告している。
・アクト・ビヨンド・トラスト
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