最終更新日:2017年12月26日
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■厚労省:グリホサートの残留基準値を大幅緩和を告示
市販のラウンドアップ
厚労省は12月5日、除草剤グリホサートの残留基準値を大幅に緩和する改正を告示した。小麦ではこれまでの5ppmが30ppmに緩和されるなど、大きく緩和された。
厚労省は6月に意見公募(パブリックコメント)を行なったが、25日の改正告示に合わせてその概要を公表した。寄せられた504件の意見には、緩和に賛成する意見は見られず、グリホサートの禁止を求める声もあったとしている。
● 主な緩和品目と残留基準値
[ppm]
食 品 | 現 行 | 変更案 | 国際基準 | 備 考 |
---|---|---|---|---|
小麦 | 5 | 30 | 30 | 申 |
大麦 | 20 | 30 | 30 | |
ライ麦 | 0.2 | 30 | 30 | |
とうもろこし | 1 | 5 | 5 | IT |
そば | 0.2 | 30 | 30 | |
その他の穀類 | 20 | 30 | 30 | |
小豆類 | 2 | 10 | 10(豪) | IT |
その他の豆類 | 2 | 5 | 5 | |
テンサイ | 0.2 | 15 | 15 | |
しゅんぎく | 0.1 | 0.2 | ||
ぶどう | 0.2 | 0.5 | 0.5(EU) | IT |
ひまわり種子 | 0.1 | 40 | 40(米) | IT |
ごま種子 | 0.2 | 40 | 40(米) | IT |
べにばな種子 | 0.1 | 40 | 40(米) | IT |
綿実 | 10 | 40 | 40(米) | IT |
なたね | 10 | 30 | 30(米) | IT |
注1)「申」国内での新たな適用申請
「IT」輸入にかかる新たな申請
注2)国名のない国際基準は出所は不明
「IT」輸入にかかる新たな申請
注2)国名のない国際基準は出所は不明
EUは先ごろ、グリホサートの農薬登録について5年の延長を決めたが、欧州議会は2022年までに段階的に完全禁止を求める決議を可決している。加盟国の中でもフランスは、段階的に完全禁止の方針を明らかにしているなど、禁止の方向に向かっている。また、日本と異なり、EUではグリホサートの家庭での使用は禁止となっている。
【関連記事】 No.824 グリホサート残留基準を大幅緩和 意見公募始まる
No.785 グリホサート:残留基準値が大幅緩和へ
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