<最終更新日:2018年03月21日
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2018.03.21 No.904
■EU委員会 ネオニコ禁止決定を先送りか
Bumblebee_9630.jpg / Flickr
マルハナバチ / C.R.Hamacher / Flickr

 EU委員会は2013年12月以来、一時的に使用禁止にしてきたイミダクロプリドなど3種類のネオニコチノイド系農薬について、屋外での使用の禁止を提案していた。2月末に欧州食品安全機関(EFSA)による再評価の結果が公表され、野生のマルハナバチなどを含め、ミツバチなどのポリネーターへの悪影響が避けられないことがはっきりした。しかしEU委員会は、この22日、23日に開かれる植物・動物・食品・飼料常設委員会(SCOPAFF)では、禁止を加盟国の投票に付す予定がないという。

 欧州の60のNGOは3月16日、ユンケルEU委員長に宛てて、ネオニコチノイド農薬を速やかに禁止するよう求める書簡を送った。この書簡で、3月22日、23日に予定されている常任委員会において禁止に向けた加盟国の投票を回避し、EFSAが2月28日に公表したネオニコ系3剤に関する欧州食品安全機関の説明にとどめようとしていることを非難している。

 書簡はまた、フランス、英国、アイルランド、クロアチア、スロベニア、ルクセンブルグ、マルタを含むEU加盟国のうち11か国が、イミダクロプリドなどの禁止に賛成を明らかにしているとしている。

 Euroactiv(電子版)によれば、EU委員会関係者の話として、欧州食品安全機関の報告書について加盟国と協議の必要があり、「(禁止提案の)マイナーチェンジが必要か見極める」と報じている。

 Euroactivはまた、ネオニコ禁止に反対しているのは、ルーマニアとハンガリーを含む6か国だという。ドイツとオランダは、EFSAの報告書の説明とEU委員会の新たな提案を待って判断するという。まだ態度を明らかにしていない加盟国は11か国になり、禁止への賛成は、特定多数はもちろん過半数の支持も得られていない。

 グリーンピースはこう着状態に陥ったこの状況を、「EU委員会と加盟国がかくれんぼで遊んでいるようだ。農薬メーカーは傍観し、危険な農薬を売り続けてる。禁止が遅れるだけ、ミツバチと環境に大きなダメージを与える」と警告している。

 ・Greenpeace Europe ほか, 2018-3-16  ・Euroactiv, 2018-3-19
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